「忙しすぎる仕事…」「休みのない子育て…」。そんな毎日が続くと身体はもちろん“心”も疲れてしまいます。この記事を開いた方の多くは、何らかのストレスを感じていて、「いっぱいいっぱいになったり」「やる気を失ったり」しながらも頑張り続けているのではないでしょうか。そこで今回のfufufuムックでは、今すぐはじめられる、ストレスを溜めない・上手に発散する方法をご紹介します。
“笑い”は気持ちと身体の救世主
読了時間:7分
“笑い”は気持ちと身体の救世主
悲しいことや嫌なことがあっても、
“笑う”と気分がスッキリしてきますよね。
それは、ストレス解消の効果として
科学的に明らかになっています。
さらに“笑い”には、他にもたくさんの
うれしい効果があると言われています。
病気の予防にもなる、笑いの効果
嫌なことがあっても笑うとスッキリ。それは気のせいではなく、笑ったあとには、『コルチゾール』などのストレスホルモンの量が減少することが、さまざまな研究から明らかになっています。コルチゾールが増えると、肥満や高血圧、認知症のリスクが高まります。加えて、インスリンの働きを妨げますから糖尿病にもなりやすい。そのため、コルチゾールが減少する笑いはさまざまな病気の予防につながると考えられています。
笑いで食後血糖値が抑えられる!
2000年頃から、免疫力を高めるだけでなく、糖尿病の改善につながることもわかってきました。筑波大学の村上和雄名誉教授が2型糖尿病患者19人を対象に、退屈な講義と大笑いできる漫才をそれぞれ40分聞いてもらい、食後2時間の血糖値を比較する実験を行いました。結果は漫才のほうが“食後血糖値の上昇の値が低い”というもの。その実験を受けて行われた、笑いと糖尿病の関係を5000人の方で検討した調査では、笑っていない人ほど糖尿病が多いことがわかったのです。さらに、その5000人中の糖尿病ではない人を5年間追跡調査すると、笑わない人から糖尿病を発症することもわかりました。
「この頃、笑ってないな…」という人に!笑いを増やすコツ
笑いにはたくさんの効果がありますが、実は人が1日に笑う回数は、年をとるにつれて少なくなると言います。ただ、年齢を重ねても笑いの健康効果を得ることは難しくありません。なんと、作り笑いでも同じ効果があるのだそうです。とはいえ、心から笑える方が楽しいですよね。「なかなか笑うことができない」。そんな人でも大丈夫。笑いを増やす方法をご紹介します。
笑ったことを記録する
体重の変化や、その日の歩数を記録するとモチベーションが上がり、いい結果につながりやすくなります。それと同じように、1日に笑った回数や、どんなことで笑ったかを記録してみるといいでしょう。笑いを意識することで、自分がどんなことで笑うのかがわかり、その回数を増やせるはずです。
家族や友達と、会話を楽しむ
ある調査では、笑う場面として【家族や友人と話をしているとき】を挙げる人が最も多いという結果があります。コミュニケーションは笑いのもと。笑う機会が少ないと感じている人は、家族や友人と過ごす時間を増やしてみて。自分で笑顔を生み出すことができなくても、一緒に過ごす人から笑顔をもらえるはずです。
笑いヨガに参加する
笑いの体操とヨガの呼吸法を組み合わせた、ユーモアに頼らない健康法です。最初は作り笑いでも、仲間とエクササイズをするうちに本物の笑いに変化する人も多いようです。NPO法人ラフターヨガジャパンのウェブサイトなどから、お近くの教室を探すこともできます。コミュニケーションの場にもなります。
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- 取材協力・記事監修
- 大平 哲也 先生
福島県立医科大学
医学部疫学講座 教授
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