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知っトク!?健康スキル

根本的に治す治療法は?花粉症の知識をアップデート

掲載号 vol.55

あなたの常識それ、本当?プラス

今や“社会問題”とも言われる花粉症。3人にひとりが花粉症だとされています。多くの人が悩まされているからこそ、それぞれに違う“花粉症対策の常識”があるのでは?と本誌編集部は考えました。花粉飛散を前に対策を考えたいこの時期、花粉症についての知識をアップデートしておきましょう。花粉症とはどんなものなのか、どうつきあっていけばいいのか。専門の先生にうかがいました。

記事内容

読了時間:分

疑問1
50歳を過ぎたが、花粉症ではない。
これからも発症しないと思う
×
年齢は関係ありません。
誰もが発症する可能性があります

花粉症は、植物の花粉が原因で生じるアレルギー症状のこと。目や鼻から入ってきた花粉が異物=敵とみなされると、身体を守るための免疫システムによって抗体が作られ、花粉に接触するたびにそれが体内に蓄積されます。抗体の蓄積量があるレベルに達すると花粉症を発症します。つまり、花粉と接触する機会がある限り、年齢に関係なく誰でも発症する可能性があるのです。原因となる花粉はスギ、ヒノキ、ブタクサなどさまざまですが、多くはスギで、主に2~4月に飛散します。発症していない人も、この時期はマスクや眼鏡をつけて、できるだけ花粉を体内に入れないようにしましょう。

花粉症は、こうして起こる!

疑問2
これから花粉症の有病者は
さらに増える
◯
スギ花粉症はいずれなくなるかもしれません。
が、それまでは増加すると考えられます

花粉症は、1970年代前半に急増しました。それは、1950年~70年代にスギの樹林がさかんに行われたため。スギが、花粉を放出する樹齢25~30年に成長したことで、花粉症が増加したのです。現在、スギの植林は、無花粉・低花粉のものに移行する取り組みが行われていますので、やがてスギ花粉症はなくなるかもしれません。ただ、これから当分は、有病者は増加するはずです。今あるスギの80%がこれからも花粉を飛散させ続ける上、20%のスギは、この後花粉を飛散させる樹齢に成長するからです。25年前は6人にひとりだったスギ花粉症の有病率は、現在3人にひとりにまで増加しています。今後もさらなる増加が考えられます。


疑問3
花粉症の症状が出ない年がある。
快方に向かっていると思う
×
花粉症は、自然に治ることはほぼありません

蕎麦アレルギーのある人が、蕎麦を食べなければ症状が出ないように、花粉の飛散量が少なければ、症状は軽くなることがあります。ただ、花粉症は自然に治ることはなく、ほかのアレルギーを発症しやすくもなります。特に食物アレルギーとの関連があり、スギ花粉症のある人は、トマトを食べると口の中がかゆくなることも。それは、スギ花粉が持つアレルギー原因物質とよく似た構造の成分がトマトに含まれているからです。気になる症状がある場合は、医師に相談してみましょう。

ペットで第二の子育て

疑問4
風邪なのか花粉症なのか、
医者でないとわからない
▲
診断するのは医者ですが、
自分でも見わける方法はあります

くしゃみや鼻水など、花粉症と風邪の症状はよく似ていますが、目がかゆい、しょぼしょぼするなど、目の症状がある場合は花粉症、鼻水が黄色ければ風邪だと考えられます。ただし、症状が重い場合は病院を受診しましょう。


疑問5
同居家族が花粉症。本人だけでなく
家族も花粉の侵入に気をつける
◯
家族全員で、
花粉を家に持ち込まない努力を

目には見えませんが、外出すると髪や顔、洋服などに付着しています。同居家族に花粉症のある人がいる場合、全員が家に花粉を持ち込まないように気をつけましょう。帰宅したら、上着は肩や背中を払って、玄関に置いたポールハンガーやウォールフックにかけましょう。玄関は風通しがよく、外に花粉を出しやすい上、室内に持ち込むのを防げるので、上着を置くのに最適です。加えて、シャワーなどで顔や髪についた花粉を落とすことも大切です。また、花粉が最も多い玄関にも空気清浄機を置く、フローリングの床は水拭きをするなど、侵入してしまった花粉をとり除くことも忘れずに。

花粉を家に持ち込まない
疑問6
花粉症を治せる治療法がある
◯
薬を舌下に投与して、
根本的に治す治療があります

花粉症を根本的に治す【舌下免疫療法】が注目されています。原因になる花粉を少量からとり入れ、徐々に増やしていき免疫を獲得するというものです。これまで薬を皮下に注射する治療法はありましたが、舌の下に薬を投与する舌下免疫療法が登場したのです。この治療法で、症状が軽くなった人は80%を超えたと報告されています。また、アレルギー症状の主な原因がスギ花粉の人は、改善しやすい傾向にあるとされています。2~3年間、毎日治療薬を飲み続ける必要がありますが、若い人の場合、何十年も悩まされるのを避けられるメリットはありますから、検討してみる価値はあると言えます。


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この先生に聞きました!

大久保 公裕 先生

大久保 公裕 先生

おおくぼ きみひろ

日本医科大学
耳鼻咽喉科学講座
主任教授

1984年、日本医科大学卒業。88年、同大学院耳鼻咽喉科卒業。アメリカ国立衛生研究所留学などを経て、2010年より現職。日本医科大学 大学院医学研究科頭頚部・感覚器科学 教授。同大学附属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 部長を兼任

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