40 歳を超えたら定期受診。まずは簡易セルフチェックを。
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40 歳を超えたら定期受診。まずは簡易セルフチェックを。
見える幸せは、手をかけてこそ維持できる。
「最近、目が見えにくくなったような気がする……」。本特集を担当した、私・上田は取材を進めるうちに、緑内障が心配に。昔から視力がいいのが自慢で、あまり眼科へかかったことがないのですが、もう私も49歳。この機会に検査を受けることにしました。
検査は、問診に始まり、視力など基本的な目の状態も診てくれます。視力は変わらず、でしたが、乱視があることがわかりました。眼科を受診しないとわからないことがあるんだなと、実感。
緑内障を診断する検査には、眼圧検査、隅角検査、視野検査、OCT検査などがあります。P8〜9でお伝えしたように、眼圧が高いと視神経に影響しますから、眼圧検査はとても重要。隅角検査は、目の中を循環している、房水の出口・隅角の広さを調べるもの。緑内障発作の起こりやすさもわかるそう。
視野検査は、視野計を使って、見えている範囲を調べるもの。目を動かさずに一点を見て、光が見えたらボタンを押します。自分ではわかりにくい視野の欠けを検査できます。そして、OCT検査とは、“網膜のCTスキャン”とも言われる最新機器・OCTスキャナーを使う検査。眼底一面に広がっている薄い膜状の組織・網膜を、立体的に画像化できるので、視神経の減少などの異常を発見できるのだそうです。
これらの検査をすべて受けて、1時間30分ほど(※人によって必要な検査が異なるため、検査時間も異なります)。痛い検査もなく、ほぼ座っているだけなので、楽という印象。そして先生から「緑内障の心配はありません」と結果を聞いて、ほっと安心。どうやら、“最近見えにくくなった”理由は、使っている老眼鏡が合っていないからでは、とのことでした。私の老眼鏡は、検査もせずに選んだ既製品。乱視も調節した老眼鏡を作るべきだと知りました。
目の状態は、年々変わっていくもの。1年後、老眼が進むかもしれませんし、今後定期的に検査を受けようと思いました。緑内障検査を公的検診として実施している自治体もあるようですよ。
ちゃんと“見える”ことは、当たり前ではなく、きちんと手をかけてこそ維持できるもの。予防と検査で、この先も見える幸せを守っていきたいと思います。
梶田眼科
東京・港区にある眼科。診療内容は、眼科一般、眼精疲労、眼鏡処方。
住所/東京都港区芝浦3-6-3 協栄ビル4F
電話番号/03-5730-1313
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