ロート製薬は世界110か国以上で事業を展開しています。その国で人気の商品を通して、日本とは異なる文化や健康事情を、現地に滞在経験のあるスタッフが紹介します!第2回は「ケニア共和国」。インド洋に面した東アフリカの国。多様な民族が暮らし、その数は40種以上。国内にはたくさんの国立公園や動物保護区があり、野生動物の宝庫としても有名です。
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ケニアの女性にとって髪型は自己表現や、自立の象徴!
壮大な自然が人々を魅了するケニアですが、首都・ナイロビは、高層ビルが立ち並ぶ大都会です。女性の社会進出が進むナイロビの街を歩くと、個性豊かな髪型が目に留まります。
ケニアの女性は髪型に強いこだわりを持ち、ひとつのアイデンティティと言えるほど。民族ごとの伝統的なスタイルが継承されていたり、昔から仲間で編み込みをし合う習慣があったり……髪型は自己表現やコミュニケーションツールでもあるのです。
髪のお手入れ新常識は
毛穴を清潔に!
髪型にこだわるナイロビの女性たちの多くは、2週に一度ヘアサロンへ通います。洗髪はこのときだけで、家では洗わない人が多いんです。日常的なお手入れは、乾燥によるフケやかゆみを抑えるため、頭皮にオイルを塗ること。ただ、オイルで毛穴が詰まり、髪や頭皮のトラブルの原因にも。頭皮をすこやかに保ち、大切な髪のおしゃれをずっと楽しんでほしいという想いから、私たちはサロンを回って女性たちの頭皮チェックをすることに。マイクロスコープを使って頭皮を見てもらうと、自分の毛穴が詰まっていることにショックを受ける人がたくさん。毛穴詰まりを解消して、頭皮を清潔に保つことが大事だと知ってもらうきっかけになりました。
スマホの普及で
スキンケアにも変化が!
髪同様、肌も保湿以外は特にケアをしない人が多かったのですが、この数年で美肌への意識が高まりました。スマホが普及して、写真を撮ると肌質までわかるようになったことも理由でしょうね。ケニアは紫外線が強いため、濃いシミや黒ずみが悩みの種。そこでビタミンC美容液を発売すると、たちまち口コミで広がったんです。「SNSの写真で肌をもっと明るくキレイに見せたい!」という女性たちにヒットしました。
トータルスカルプケアが話題に!
さまざまな髪型を楽しむために付け毛を編み込む人、縮毛矯正をする人が多く、それが頭皮や髪の負担に。サロンを回る中で、抜け毛や切れ毛、生え際の後退に悩む女性が多いとわかったんです。そこで、「髪をすこやかに保つには頭皮からの根本的なケアが大切」ということを広めたいと考えました。自分でもケアできるシャンプーや育毛剤を含むスカルプケアシリーズを展開し、美容感度の高いナイロビの女性の間で話題となりました。
一家にひとつ!?
温めて治す万能薬。
ケニアの主食は白トウモロコシの粉を練って作る【ウガリ】です。粉とお湯を火にかけながら練るのですが、女性にはなかなかの力仕事で手首に痛みを覚えるほど。ガスや炭の料理用コンロを下に置いて作るため、腰の負担も。そこで重宝されるのが温めるタイプの消炎鎮痛剤。ケニアでは昔から、不調時は温めることが大事と考えられていて、調理をする女性だけでなく、幅広い世代に愛用されています。
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