ロート製薬は世界110か国以上で事業を展開しています。その国で人気の商品を通して、日本とは異なる文化や健康事情を、現地に滞在経験のあるスタッフが紹介します!第1回は「ベトナム社会主義共和国」。インドシナ半島東部に位置する南北に長い国で、首都は北部のハノイ。南部のホーチミンは東南アジアを代表する国際都市であり、ロートのベトナム社はここにあります。
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ベトナム でとても高価だった目薬を多くの人が愛用するように!
数々の世界遺産、ノスタルジックな街並み、かわいい雑貨……多様な魅力を持つベトナムは、日本の女性にも人気の国。昨今の経済発展は目覚ましく、都市部には高層ビルが建ち並んでいます。2018年にはホーチミンに東南アジアで最も高いビル(当時)が誕生したんですよ!
経済発展に伴って自動車を保有する人が増えてきましたが、まだまだ移動手段のメインは、狭い道でも小回りがきき、価格が手頃なバイク。ハノイやホーチミンなど、都市部では約8割の人がバイクを使うバイク社会です。通勤の時間帯など、道路をバイクが埋め尽くす光景は、ベトナム名物と言われるほどです。バイクは便利ですが台数が多い分、排気ガスが大きな問題に。大気汚染が進み、ベトナムの人々は長年、目や鼻の不快感に悩んでいます。
目を洗うだけだったベトナムで目薬が大人気に!
もともと、ベトナムの人々は大気汚染による不快感解消のために、目や鼻を生理食塩水で洗っていました。でも、目のかゆみや違和感などの改善には不十分。それらを治療する目薬は病院で処方してもらうものでした。1990年代後半、ロートはベトナムに進出して目薬を販売。それまで病院でしか入手できなかった目薬が町の薬局で売り出されると、たちまち人気商品に!日本と比べると平均年収が低いベトナムでは、発売当時の目薬はかなり高価なものでしたが、自身でケアできるとあって、目のトラブルに悩む多くの人が購入。一度使うと手放せないものとして浸透していきました。
雨季に売上が伸びる目薬って?
ベトナムは、かなり湿度が高いんです。南北に細長い国なので、地域によって気候は異なりますが、雨季は特に湿度が高くなるところがあります。私がハノイで暮らしていたとき、日本から持って行った革製の財布にカビが生えてしまいました……。そんな環境ですから、菌やウイルスが繁殖しやすく、雨季が始まる頃から結膜炎に罹る人が増えます。そこで売れるのが「抗菌目薬」。病院に行かず、自分で結膜炎をケアできるので、とても重宝されているんですよ。
目だけじゃなく洗ってケアして、ここもスッキリ!
ベトナムの多くの人が携帯し、毎朝の出勤時や、外出先で使っていたのが鼻スプレー。鼻や喉に不快な症状を感じたとき、シュシュッとスプレーするんです。でも、鼻うがいで奥まで洗い流すほうが、よりスッキリするはず。さらに、殺菌や粘膜保護もできれば、という想いで鼻洗浄液を開発しました。私自身も使って「しっかり洗えてケアもできる!」と実感しているアイテムです。
若い女性の必須アイテムは意外なクリーム。
蒸し暑いベトナムでは、移動だけでなく夕涼みの目的でバイクに乗る人も。私がホーチミンに住んでいた頃、夜になるとタンクトップ&ショートパンツ姿でバイクを走らせる女性をたくさん見かけました。肌を露出しているため、バイクのマフラーに触れてやけどしたり、転んでケガをすることもしばしば。涼しい服装で出たいけれど痕が残るのはいや! ということで、彼女たちには傷痕、やけど痕を残りにくくするクリームが欠かせないんです。ベトナムの女性たちには、日焼け止めと同じくらい大切なアイテムです。
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