第2回
いつも食べている、その食品。実は、もっといい食べ方があるんです!調理法などをちょっと工夫するだけで食品の持つチカラを余すことなく摂れますよ!
鍋料理だけでなく得する食べ方でも白菜を!
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鍋料理だけでなく得する食べ方でも白菜を!
あまり栄養価が高いイメージのない白菜ですが、抗酸化作用のあるビタミンC、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれます。さらに注目すべき栄養素は、疲労やストレスを和らげ、睡眠サポート効果も期待できるGABA、肝機能のアルコール分解の働きを助けるアラニンというふたつのアミノ酸。これらを余さずいただくための調理法は、まず低温蒸し調理が挙げられます。白菜は高温で茹でると、実はもったいない。ビタミンCが失われやすくなるためです。水溶性のため水に溶け出しやすく、熱にも弱いという性質があるからです。そこで、低温蒸し調理がよいのです。水を使わず低温でゆっくり蒸し上げれば、ビタミンCはほぼ損なわれない上、GABAとアラニンは減らないどころか、増えるのです!
さらに、塩もみもおすすめの調理法。塩でもむことで細胞が壊れて酵素が働き、GABAとアラニンがアップ。実はこのふたつは、コクや旨味のもとでもあるので、その量が増えると、おいしさもいっそうアップ! というわけです。低温蒸し調理も塩もみも、身体に嬉しい上、おいしさも増すのですからいいことづくめですよね。
ところで皆さんは、白菜の外側の葉はどうされていますか?硬くて使いにくいということで捨てているかもしれませんが、外側の葉は、ビタミンCが最も多い部分。電子レンジで加熱すればビタミンCの流出は抑えられますし、スープや味噌汁に入れると、溶け出したビタミンCも余さず摂ることができます。ぜひ料理に活用してくださいね。
冬の定番野菜、白菜の力を余すことなくいただいて、寒い季節をすこやかに乗り切りましょう。
得する食べ方3つのポイント
- 低温蒸しでGABAとアラニンがアップ。ビタミンCもキープ。
- 塩もみでもGABAとアラニンがアップ!
- 捨てないで!外側の葉は栄養が豊富!