口臭や虫歯、歯周病など、お口のトラブル予防に欠かせないオーラルケア。食後の歯磨きを習慣にしている人も、いるのではないでしょうか。ですが、それは逆効果かもしれません。そこで、今すぐ実践できる「オーラルケア」の秘訣をご紹介します。
正しい口臭予防は“菌”を洗い流すこと
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口臭の原因は“菌”にあった
食後の歯磨きは口臭を防ぐためにも、食べかすや汚れを取り除くことが大事と思いがち。ですが、口臭の元は食べかすそのものではありません。実はにおいの元は「菌」。起床時に口臭があるのは、一日の中でもっとも菌が繁殖しているからなんです。風邪やインフルエンザの予防として、帰宅時に菌やウイルスを落とす意味で手を洗いますね。歯磨きも同じで、においの元となる菌を落とすことは、虫歯や歯周病を予防することにもなります。
朝起きたら、まず歯磨きを
口臭が気になることが多い起床時の口内には、なんと“便10gに含まれる以上の数の菌”があると言えます。だからこそ、歯磨きをする最も重要なタイミングは「朝」。飲食をする前、起きてすぐ。口臭や歯周病の原因となる、口内の菌・歯垢をしっかり取り除きましょう。幅の大きな歯ブラシを使い、垂直にあてたり、やや傾けてあてたり、歯を包み込むようにして磨く方法もあります。通常のブラッシングに加えて、この方法も試してみて。
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食後のオーラルケアは
食後すぐの歯磨きは、歯が大きなダメージを受けてしまうためNG。ですが、口内に残った食べかすは、菌の増殖につながるため、取り除かなければなりません。食べかすは、つまようじやデンタルピックなどと呼ばれるオーラルケアアイテムで取り除きましょう。お茶やお水で、舌の上、頬と歯ぐきの間に残った食べかすをゆすぐことも忘れずに!
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- 取材協力・記事監修
- 本田 俊一 先生
医療法人ほんだ歯科 理事長・院長
日本口臭学会常任理事・指導医