vol.7
多くの人を悩ませる花粉症。子どもの花粉症が増えているのをご存知ですか?
風邪などの症状と似ているため、わが子の発症を見過ごした! なんてことも……。
親や周囲の大人が早く気づき、正しく対応することが大切です。
わが子の発症に気づかないことも!?子どもの花粉症が増えています。
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わが子の発症に気づかないことも!?子どもの花粉症が増えています。
今や3人に1人!?
QOLにも影響する子どもの花粉症。
目がかゆい、鼻水やくしゃみが止まらない……。日本の国民病ともいえる花粉症。かつては子どもの発症は少ないと言われていましたが、小児花粉症患者は増加傾向にあります。ロート製薬は、0歳から16歳の子どもを持つ親を対象に、花粉症のアンケート調査を実施。2012年には、「子どもが花粉症だと思う」と実感する親が25. 7%でしたが、2016年には31. 5%になりました。アトピー性皮膚炎(9.9%)やぜん息(8%)など、ほかのアレルギー疾患の3倍以上です。
また、発症時期の低年齢化も進んでいます。2012年の同調査では5歳までの発症が36. 6%でしたが、3年後には45. 5%と右肩上がりに増えています。しかし、幼児は発症しても、自らの症状をうまく伝えることができません。その上、原因として最多のスギ花粉の飛散は1月から4月頃で、風邪やインフルエンザが流行る時期と重なり、症状が似ていることから花粉症と思われないことも。また、大人と子どもでは症状が微妙に異なり、大人はひどい鼻水と連続するくしゃみがよく見られますが、子どもに起こりやすいのは、くしゃみよりも鼻づまり。これらのことから、花粉症なのに本人も親や周囲も気づいていないケースもあるのです。
そのまま放置すると、鼻づまりでぼーっとしてしまい、集中力、思考力、活動力などが低下することも……。結果として、疲れやすくなる、学校生活に支障をきたすなど、QOL(生活の質)を損なうことにつながってしまいます。
目のかゆみなど
つらい症状のケアと対策が重要。
子どもの長引く鼻づまり、頻繁に目をかく動作は、花粉症のサインかもしれないので注意が必要です。子どもはかゆみを我慢できず、かいたりこすったりしがち。触れることで粘膜が傷ついて炎症を起こし、症状が悪化するなどということは避けたいですね。かゆみを抑える目薬を使い、少しでも目をかく頻度が減るようにしましょう。
子どもの目を取り巻く環境に合わせて、1970年からさまざまな子ども用目薬を販売しているロート製薬。小児花粉症の増加を受け、2014年には花粉時期の目のかゆみを抑えるべく『ロート アルガード こどもクリア』を発売しました。やさしいさし心地で子どものためのケアにこだわりました。かゆみの抑制に加えて、傷ついた瞳の修復もサポートし、つらい目の症状に効果を発揮します。目薬でのかゆみのケアとともに、「おかしいな」と感じたら早めに医療機関を受診しましょう。
両親がスギ花粉症の場合、理論的には子どもはほぼ100%スギ花粉症になると言われています。両親のどちらも花粉症ではない子どもがなるケースも。そして、一度発症すると自然に改善される可能性は低いのです。花粉症から子どもの目を守るためには、幼少時からの対策が大切。普段から家に花粉を持ち込まない工夫をしたり、花粉飛散量の多い日は外出を控える、マスクを着用するなど、花粉との接触を避けるようにしましょう。また、湿疹など、肌にトラブルがあるとバリア機能が低下してさまざまなアレルギーにつながると言われています。肌の保湿などのスキンケアも大事なので、日頃から心がけたいですね。