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ふふふなコラム

視覚障害のある方と歩行を助ける盲導犬正しい知識でサポートしたい。(1/2)

掲載号 vol.36

vol.8

目の健康の守り方目の健康の守り方

街で見かける視覚障害のある方と寄り添う犬。
盲導犬であることはわかるけれど、どう接して何を手伝えばよいのか……。
見える人と見えない人の共生のため、何が真のサポートになるかを知りましょう。

記事内容

読了時間:5分

私がお伝えします ロート製薬 アイケア担当・ひとみ私がお伝えします ロート製薬 アイケア担当・ひとみ

視覚障害のある方と歩行を助ける盲導犬
正しい知識でサポートしたい。

目となって支え
QOLを向上させる大切なパートナー。

いつまでも「見る」喜びとともに暮らすため、目の健康の守り方をお話しする本企画。今回は「見えにくい」「見えない」世界に思いを馳せ、視覚障害のある方と盲導犬のことをお伝えします。

人間は情報の約8割を視覚から得ると言われています。そんな重要な視覚ですが、日本眼科医会の試算によれば、2007年現在の日本国内の視覚障害者数は約164万人(推定値)。生活上の不便さに加え、外出時は転倒や事故などのリスクが高く、常に危険を感じながら暮らす人も少なくありません。けれど、視覚障害のある方の目となって行動を助けるパートナーがいれば、生活の質(以下QOL)は向上。パートナーとなるのが盲導犬で、障害物や段差、曲がり角、信号などを教えて安全な歩行をサポートし、電車やバスなどの交通機関、公共施設、物販店や飲食店にも同伴可能です。

盲導犬を見かけたら私たちはどうするべきなのでしょう?意外に知られていませんが盲導犬は静かに見守る、が基本のルール。触る、じっと見る、呼ぶ、食べ物をあげるなどは彼らの集中力を妨げるのでNGです。歩行中も店内などでも同じです。もし、困っていそうなら「お手伝いしましょうか?」と犬ではなく人に声をかけましょう。

2018年10月現在、盲導犬の実働数は約950頭(厚生労働省サイトより)。必要とする人は3000人以上と言われ、明らかに不足しています。犬にも個性や適性があるのでどんな犬もなれるわけではなく、育成には時間も費用もかかるのです。

視覚障害のある方のサポートにつながる
育成団体への支援。

ロート製薬の創業者・山田安民は「見える」「見えない」両方の個性が共存する社会を目指し、早い段階から盲学校設立を支援。その後もロートは、ブラインドサッカーチームの支援・協賛などを行ってきました。2004年に社員が立ち上げ、運営する『かるがも基金』は『アイメイト協会』をサポートしています。日本で初めて国産盲導犬を送り出した塩屋賢一氏が設立した同協会では、愛情で信頼関係を築くことをモットーに、盲導犬を、仲間を意味する“アイメイト”と呼びます。育成費は1頭あたり300万円以上という団体もありますが同協会では約190万円。パートナーシップを重視した独自の指導で、これまでに1300組以上の優秀なアイメイトを送り出し、ユーザーにも4週間にわたる細やかな歩行指導を実施しています。このような姿勢に共感して、会社全体で支援に取り組んでいるのです。

ロート社員が運営する『かるがも基金』 『アイメイト協会』創設者・塩屋氏ロート社員が運営する『かるがも基金』 『アイメイト協会』創設者・塩屋氏

1957年に国産盲導犬第1号・チャンピイを社会に送り出した塩屋賢一氏(右)
社員有志の積立と会社の資金をあわせて福祉や環境活動に役立てます(左)

視覚障害のある方にとって彼らは頼れる仲間、QOLの向上を叶えてくれる大切な存在です。欧米と比べると日本の盲導犬実働率は低く、その差は3〜10倍と言われています。実働率が上がり、多くの人の安全で豊かな暮らしが実現することがロートの願いです。

周囲のより深い理解もカギとなります。まずは正しい接し方を知ること。さらに、育成団体への寄付、リタイアした犬の里親になることなども視覚障害のある方のサポートにつながります。盲導犬の役割、ユーザーとの絆を知ることから私たちはいろいろと学べるはずです。そしてこれが、自分に何ができるか、を考えるきっかけになれば嬉しく思います。

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