Vol.15
美と健康のために正しいと思うこと。
その常識を徹底検証していきます。
汗をかく習慣が、汗の質を変える!
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汗をかく習慣が、汗の質を変える!
清潔感を損なうものとして、あまりよくないイメージがある汗。においがあったり、べたべたと肌にまとわりついたりする汗は確かにとてもイヤなもの。でも、もしかしたらそんな汗をかく身体を、自ら作ってしまっているのかもしれません。
「汗は本来、ピュアな水に近いもの。さらさらとしていて、においもありません。ただ、クーラーの効いた部屋で長く過ごしたり、運動をしなかったり、汗をかかない生活が続くと、汗の出口である汗腺の機能が低下し、においのあるべとべとした汗をかくようになってしまいます。これを私は悪い汗と呼んでいます」
と、『五味クリニック』の五味常明先生。悪い汗は、清潔感だけでなく、健康まで損なってしまうそう。
「ヒトは気温の変化などに対応するため、汗をかくことで体温調節をしています。それは生命維持にとても大切な働きなのですが、悪い汗では体温調整がしづらく、熱中症を起しやすくもなります」
清潔感あふれる美しさのためにも、健康な身体を作るためにも、いい汗をかくことが大切なのだそう。 「クーラーに頼り過ぎず、運動や入浴をとり入れて、汗をかく習慣をつければ、汗腺の機能が鍛えられ、いい汗をかけるようになりますよ」
次ページでは、汗の働きやメカニズムなどを紹介しています。汗への理解を深めて、この夏から真の美と健康を目指しましょう。