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ふふふなコラム

真の健康を作るために!"食"作りに挑む製薬会社

掲載号 vol.26

vol.5

ロートのハートロートのハート

畜産、農業から、フローズンフルーツバーの『PALETAS』、レストランの『旬穀旬菜』まで、製薬会社でありながら、ロートはさまざまな“食”を作り出しています。ロート製薬が、なぜ食に挑むのか?代表取締役会長兼CEO・山田邦雄がお伝えします。

記事内容

  • 真の健康を作るために!"食"作りに挑む製薬会社

読了時間:4分

真の健康を作るために!"食"作りに挑む製薬会社

不調を治すのは薬。それだけで、真の健康を作れるのか?

今回はロート製薬の「食への挑戦」ということについて、お話ししたいと思います。

前回の化粧品作りと同様、製薬会社がなぜ食を?と、不思議に思われるかもしれませんね。しかも、私たちはサプリメントだけではなく、「本物の食」も手掛けていますから、なぜ?という思いは化粧品以上に大きいかもしれません。

あまり知られていないことかもしれませんが、世界中の人が飲んでいるコーラは、もともとは薬として売り出されたものだそうです。そのほかにも、薬として使われていた意外な食材はたくさんあります。昔から東洋には“医食同源”という考え方があり、今でも、病気療養の第一歩は、食事改善からという考え方が治療の基本として重要視されています。しかし、薬が工業的に大量生産されるようになり、食と薬は別物とされる時代が長らく続いてきました(今でも、それぞれを扱う法律はまったく別のものです)。また栄養バランスよりも、忙しい毎日の中にとり入れられるよう、手軽さを重視した食品が普及し、健康志向とは逆行する食生活が広がっています。しかし、それはやはり大きな間違い。

人間は日々の食べ物をさまざまな形で利用し、文字通り身体を作り上げているのです。バランスを欠いた食事は、一日や二日では大きな影響はないかもしれませんが、それが何年も続くと、やがては病気につながってしまうこともあります。

特に若い女性はスリムな身体を求めて無理なダイエットをしたり、不規則な生活をしたりしているうちに、栄養不足になり、貧血、低血圧、冷え、便秘……、といった慢性的な不健康状態に陥りがちです。ある統計によると、最近の栄養状態は、戦争の直後より悪いという結果も出ているそうです。それは出産にも影響があり、非常に難産だったり、低体重の赤ちゃんが生まれたりということもじわじわ進行しています。経済的に豊かになった他の先進国では見られない異常な状態です。

奈良県との包括協定締結の記者会見。左から、ロートのマスコットキャラクター、ロッ太、
代表取締役会長兼CEO山田邦雄、奈良県のマスコットキャラクター、せんとくん

一人ひとりが自分の健康を作る。そのために"よい食"を。

日本は世界一の長寿国です。それは素晴らしい医療制度や、お医者さんをはじめ医療関係の方の献身的な努力、よく効くお薬の技術開発などのたまものですが、一方で、健康寿命はそれより約10年短いとも言われています。やはり健康な身体を作るのは一人ひとりの役割。健康を維持して、身体も心も元気でいることの大切さを今一度見直し、本当によい食材を届ける仕事をしたいと思って、ロートの「食への挑戦」が始まったのです。

そこでは、いろいろな食物に含まれているまだ知られていない優れた成分を探したり、優れた成分を持つ“中身の濃い食物”を育てる方法を模索したりという、かなり根本的な研究から始めています。日本の南の端、沖縄・石垣島では、珍しい有機農法のパイナップル作りを。そのパイナップルを与えて育てる「南(ぱい)ぬ豚」「南ぬ牛」も、とてもおいしい! と人気です。沖縄本島の大宜味村では特産のシークワーサーでジュースを作っています。それまで利用されることがなかった皮からは、認知症の予防に効果があると思われる成分を見つけることもできました。

農業もレストランも。おいしくて身体によいものを。

ロート製薬の発祥の地、奈良県宇陀(うだ)市では、地域おこしも兼ねて、栄養たっぷりの有機野菜を育てる『ハンサムガーデン』を運営しています。ここでは薬草作りにも挑戦、国産の生薬をこれからのロートの製品に使っていけるよう、栽培のノウハウ作りにとり掛かっているところです。

そして、生フルーツのおいしさと栄養をいつでも楽んでもらえるよう、『PALETAS』というフローズンフルーツバーのブランドも作りました。第一号店の神奈川県・鎌倉を出発点とし、東京・代官山や六本木など関東で展開。そして今年5月には大阪の枚方T−SITE に、待望の関西初の常設店もできました。多くの方に召し上がっていただけるよう百貨店の催事や通販も行っています。

東京・浜松町、大阪・梅田では、ロートの考えるヘルシーな食事を提供するレストラン『旬穀旬菜』もあります。旬の食材をふんだんに使った料理をご用意していますので、ぜひお立ち寄りください。これからもいろいろな「食の提案」を続けていきます。次はどんな「おいしくてヘルシーなもの」が飛び出してくるか、ご期待ください。

  • パイナップルで育てる、石垣島の「南ぬ豚」。ロートの社員が未経験の畜産に挑戦しています。
  • 奈良県・宇陀市の『ハンサムガーデン』。有機農法で、栄養たっぷりな野菜を作っています。
  • 国産のフルーツにこだわる『PALETAS』のフローズンフルーツバー。合成着色料や香料は一切不使用。果物そのものの味わいが楽しめます

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