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知っトク!?健康スキル

水不足で筋肉が溶ける!?水分と塩分のコントロールが美と健康の秘訣(2/4)

掲載号 vol.48

身体を機能させる水と塩。そのバランスが重要です!

身体の水を維持するのは生き延びるために得た力

体液の量が十分にあること、それが滞らずに巡っているのが正常な状態。私たちが「喉が渇いた」と感じるのは、実は体液が変化してきたことを知らせる、身体からのサインです。喉の渇きには大きく2種類あり、ひとつは体液が減ってきたとき。そしてもうひとつは、体液の濃度のバランスがくずれてきたときです。

「体液に溶けているさまざまな物質の中で、重要なもののひとつが、塩の成分であるナトリウムです。私たちの身体の塩分濃度は、常に0.9%になるように調整されています。塩辛いものを食べると水を飲みたくなるのは、高くなった濃度を下げようとする行動なのです」

身体の中に留める体液を、塩分濃度0.9%に維持しようとするのは、私たちの祖先である生物が水と塩のある場所で生まれたことが理由です。

「地球上で最初の生物は、水の中で生まれました。海水と川の水が混ざり合う、塩分濃度0.9%の場所で発生したと考えられています。そこから長い時間をかけて進化をし、陸に上がる生物が出現しました。しかし水の中にいた生物が陸に上がるのは容易ではありません。そこで私たちの祖先は、干からびることなく生命を維持できるように、身体の中に塩分濃度0.9%の体液を留めておく能力を得たのです」

0.9%を維持するために、水分を摂ったり、無駄な塩を尿と一緒に排出したりして調節しています。

「塩が持つ、水を引っ張る力が重要。この力を【浸透圧】と言います。この力によって私たちの身体は、必要な水を身体の中に留めたり、外へ出したりして濃度を調節しています」

塩には水を引っ張る
力がある!

塩分濃度の高いほうが、低いほうの水を引き込むという性質があります。それを浸透圧と言います。きゅうりや大根、なすなどに塩をかけると中から水分がしみ出してくるのは浸透圧の力です。塩が水を引っ張っているわけです。

塩

熱中症もむくみも濃度バランスが原因

塩分濃度が保てなくなると、さまざまなトラブルが起こります。

「例えば熱中症です。大量の汗をかくと多くの塩が失われてしまいますから、予防として水に加えて塩分も摂るように言われていますね。それは水だけだと体液の塩分濃度が薄くなってしまうからです。塩分濃度が薄いと水を引っ張る力が弱くなるため、体内にある水が尿として排出されてしまいます。それによって結果的に脱水状態になるのです」

むくみも、体液のバランスが乱れることで起こるトラブルです。

「むくみは、水が多く溜まっている状態ではありますが、塩が原因になることもあります。塩を摂り過ぎると、身体は塩分濃度を薄めるために、水の排出を抑えます。その結果、大量の水を溜め込んでしまうのです」

体液を正常に保つことが若さと健康のカギ。しかし、私たちの毎日の食事でそのバランスが乱れやすくなっていると言えます。

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