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知っトク!?健康スキル

『頻尿』『尿漏れ』の原因は?おしっこトラブルの改善法(1/5)

掲載号 vol.38

回数が増えた?ちょい漏れする?尿の変化にご用心。回数が増えた?ちょい漏れする?尿の変化にご用心。

毎日の“おしっこ”、以前と比べて変わってきた、と感じていませんか? トイレに行く回数が増えたとか、力を入れたときにちょっと漏れたとか。なかなか出ないことがある、突然の尿意が襲ってくる、ということもあるようです。排尿に変化を感じたら、身体が変わってきたということ。「年齢を重ねたら、みんなそうよね」ですませてしまうのではなく、自分の身体がどう変わってきたのか、見つめ直したほうがよさそうです。

この先生に聞きました!

堀江 重郎 先生

堀江 重郎 先生

ほりえ しげお

順天堂大学
大学院医学研究科 泌尿器外科学教授
医学部 泌尿器科学講座教授

医学博士。東京大学医学部卒業。日米の医師免許を取得し、アメリカで腎臓学の研さんを積む。国立がんセンター中央病院、帝京大学医学部主任教授を経て、2012年より現職。日本抗加齢医学会理事長。日本Men’s Health医学会理事長。『寿命の9割は「尿」で決まる』(SB新書)など著書多数

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回数が増えた?ちょい漏れする?尿の変化にご用心

正常なおしっこは、21秒で完了!

ある日の本誌編集会議。“おしっこ”をテーマにしたところ、実にさまざまなエピソードが飛び出しました。「紅茶を飲むと、すぐにトイレに行きたくなる」とか、「トイレの音消し(トイレ用擬音装置)のスイッチを押したのに、なかなか出ない」とか、「バスで移動中に渋滞に巻き込まれて冷や汗をかいた」とか……。それを聞きながら、「私のはちょっとおかしいの?」と、自分の尿の出方が心配にもなってきました。なかなか話す機会がないおしっこのこと。もっと知りたい! と編集部は20~70代の男女139人(男性72人・女性67人)にアンケートを実施。やはり多くの人に尿の悩みがあることがわかりました。

そして、尿のトラブルについてお聞きすべく、順天堂大学の泌尿器科学教授、堀江重郎先生のもとへ。まずは、正常な排尿とはどういうものかを質問しました。

「時間でいえば、ほとんどの動物は出す準備ができてから完了するまでが21秒。厳密にいえば、体重3㎏以上の哺乳類は21秒±13秒が範囲だと言われていますから、私たち人間は8~34秒であれば正常と言えます。女性は、尿道が短いので16秒くらいですね。実は膀胱は、哺乳類だけが持つ臓器なのです。尿のにおいは、外敵に自身の存在を知らせるものになるので、生存に有利なように、尿を一定量溜めておける膀胱ができたのではないかと考えられています。外敵に襲われないための排尿時間が21秒ということだったのでしょう」 

 回数は、どうなのでしょうか?

「一日5~7回が正常だと言えます。21秒前後で、“すっきりと出し切る”のが、よい排尿です」

しなやかなゴム風船が硬い紙風船のように!

次に、私たちがどのように排尿しているのかをお聞きしました。

「膀胱は貯水タンクの役割があり、平均的に300~400㎖の尿を溜めることができます。150~200㎖溜まると、脳から【もうすぐ容量がいっぱいになる】というサインが出て、その後排尿の指令が出ます。そうすると膀胱の筋肉がぎゅっと収縮し、膀胱の出口(内尿道括約筋)が逆にふわっとゆるんで、尿が尿道から体外へ排出される仕組みになっています。排尿は、膀胱の異なる筋肉の連携プレーによって起こるのです」

しかし、この連携プレーも、年齢を重ねるごとに上手くいかなくなってきます。

「加齢によって、膀胱の筋肉のしなやかさが失われてしまうのです。“厚いゴムのような筋肉の袋”だった膀胱が、次第に硬くなってしまう。例えるなら、柔らかに伸びるゴム風船が、紙風船のようになっていくわけです。そうなると、尿を溜めておける容量が減りますから回数が増えますし、十分に収縮しなくなるので、尿を押し出す力が弱まり、排尿に21秒以上かかるようになります」 

筋肉のしなやかさには、血管のしなやかさが関係しています。

「血管が硬くなることで膀胱への血流が悪くなり、その結果膀胱が硬くなります。つまりそれは、動脈硬化が考えられるということ。尿の出方に変化が現れたら、身体の中も変化をしている可能性が高い。動脈硬化のほか、糖尿病や高血圧も考えられます」

尿の変化は身体の変化のサイン。「みんなそうだから」と思わず、身体を見つめ直すチャンスととらえて。次ページからは、お悩み別に変化の理由をお伝えします。

健康な膀胱は、ゴムのような筋肉の袋。

膀胱の内側にある排尿筋という筋肉が柔軟にふくらむことで尿を溜め、内尿道括約筋が締まることで尿が外に漏れないように止めています。尿意を感じると、排尿筋がぎゅっと縮んで尿を押し出し、内尿道括約筋がゆるんで外へ出されます。膀胱の筋肉が硬くなると、溜める・出すがスムーズにできなくなります。

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