長寿遺伝子のスイッチをオン!②
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長寿遺伝子のスイッチをオン!②
[Part3] 特別なポリフェノール「レスベラトロール」でオン!
長寿遺伝子のスイッチをオンにする、“第3の方法”にも注目!それは最近見つかった「レスベラトロール」という成分を摂ることです。赤ワインなどに含まれているポリフェノールの一種、レスベラトロール。それはいったい、どんなものなのでしょうか?
「レスベラトロール」が、長寿遺伝子スイッチの鍵。
「レスベラトロール」は、抗酸化物質として知られるポリフェノールの一種です。
ブドウの果皮やピーナッツの薄皮、赤ワインなどに豊富に含まれていて、長寿遺伝子のスイッチをオンにする成分として注目を集めています。
皆さんは「フレンチパラドックス」という言葉をご存知でしょうか。フランス人は、肉や乳製品など、心疾患の原因となる高脂肪・高カロリーの食生活をしています。しかし、実際には不思議なことに、周辺の国に比べて心疾患にかかる割合が少ないのです。その理由は、フランス人が日常的に赤ワインを飲むからではないかと推定されました。
そこで赤ワインを調べてみると、「“レスベラトロール”がフレンチパラドックスと関係している」とわかったのです。そして近年このレスベラトロールのチカラが長寿遺伝子のスイッチをオンにすることがわかりました。
レスベラトロールは「二量体」がより効果的!
長寿遺伝子のスイッチをオンにしてくれる「レスベラトロール」にはいくつかの種類があり、ブドウなどに含まれる「トランス・レスベラトロール(単量体)」とレスベラトロールの二量体などがあります。
その中でもレスベラトロールの「二量体」は、体内に長時間とどまって効果が持続すると言われ、今注目されています。この二量体を含む数少ない植物の一つが、インドネシアで栽培される「メリンジョ」です。メリンジョの種にはポリフェノールが豊富に含まれており、その中でもレスベラトロールの二量体が多いのが特徴です。
そんなレスベラトロールを手軽に摂る最も効果的な方法は、サプリメントを服用することです。それも二量体を含むサプリメントだとより一層効果が期待できます。
日々の運動、カロリー制限はしっかり肝に銘じるとしても、仕事や家事が忙しくて、なかなか思うようにできず、長寿遺伝子のスイッチをオンにすることができない! という人はレスベラトロール、とくに二量体を含んだサプリメントを有効に活用してみてはいかがでしょうか?
メリンジョとは?
日本ではまったくなじみのないメリンジョですが、インドネシアでは日常的に食べられています。「ウンピン」という食品に加工され、子どもから老人までによく食されているとか。このウンピンの消費量が多いジョグジャカルタ特別州の平均寿命は、インドネシア全体の平均寿命より4~5歳長いのだとか。まさに長寿遺伝子の賜物かもしれません。
レスベラトール二量体の特徴
メリンジョの種子には、レスベラトロール同士が結びついた“二量体”が多く含まれているのが特徴。摂取後、血液中に長時間滞在して、必要なときにレスベラトロールになって働いていると考えられています。
インドネシアではメリンジョを使った食品「ウンピン」がずっと食べ続けられてきたことから、メリンジョに含まれるレスベラトロール二量体は安全性も高いと考えられています。