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知っトク!?健康スキル

身体に良い“油”の摂り方 | DHA・EPA・オメガ3(1/5)

掲載号 vol.26

油断は禁物 断ってはいけない、油の話。

えごまやアマニ、ココナツ……。ここ数年、美と健康に役立つとして、さまざまな油が注目されています。もちろんとり入れている、という人も多いでしょう。その一方で、もうやめてしまったという人も多いようです。どこかブームのようになっている油ですが、実はブームで終えてしまってはいけない油があるのです!身体も心も喜ぶ、〝これからの油とのつき合い方〟をお伝えします。

油断は禁物 断ってはいけない、油の話。

油を考えないことが実は、危ない!

「ダイエットに効果的」「認知症の予防になる!」など、ここ数年、“美と健康によい油”が注目されています。本誌スタッフも、食生活の中に話題の油をとり入れていますが、中には「もうやめてしまった」という者も。一時のブームが落ち着いて、それと同時に油を考えなくなってしまったようです。

本当に、それでいいの? そんな疑問を持ち、油の有用性を研究する麻布大学の守口 徹先生を訪ねると、油について知らなかったことがたくさん! 健康アイテムのひとつだと捉え、〝何となく〟摂っていたり、考えなくなってしまうととても危険。思わぬ健康リスクが、そこに潜んでいるのです。

そもそも、油(油脂)はヒトの生命維持になくてはならないもの。炭水化物、タンパク質、脂質の三大栄養素の中で、もっとも高いエネルギーとなるほか、体温の維持やホルモンの材料になるなど、さまざまな働きがあります。油は本来悪いものではありません。ただ、生活環境の変化が、人にとっての油を変えてしまったのです。

「太古の昔は、ヒトも動物も一日中食糧を探し続ける生活で、絶えず飢えの危機にさらされてきました。そのため、飢餓のときでも生き延びられるように、脂肪をエネルギー源として蓄積する仕組みを得たのです。しかし現代は、いつでも食べ物が手に入る。便利なものがさまざまに登場し運動不足にもなりました。生きるために必要だった脂肪が、今や肥満の原因になり、生活習慣病を増やしているのです」

油を断つと、病気に狙われる!

数ある油の中で、生活の変化によって過剰になる油、不足する油が出てきました。

「1800年代後半からの産業発達に伴って、摂取する油脂の量がぐんと増えました。しかし、魚に含まれるDHAやEPAなどオメガ3に分類される油が唯一、不足しています。これこそが摂らなくてはならない油です。話題のえごま油やアマニ油もオメガ3の油。それらが身体にいいことはよく知られてますが、なぜ必要なのか、よくわかっていない人が多いのも事実。ただ単に毎日スプーン1杯摂ればよいわけではないのです」

メディアでえごま油が紹介されると、売り切れる店が続出。また、えごま油だと思って胡麻油を買った人も実に多かったのだとか。

「ブームにただ乗るのは、まるであんこのない大福のよう。大事な部分がなく不完全な状態です」

油断大敵、油断禁物。諸説ありますが、かつて行燈(あんどん)の油を切らすと、真っ暗な中、敵に襲われるという意味で使われたのだとか。それと同様に、大切な油を断ってしまうと、病気に狙われると言えます。

オメガ3系の油を断たないこと。それがまず、油とのつき合い方の大切なひとつ目です。

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