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知っトク!?健康スキル

あなたの健康法が免疫力を下げていた?!驚きの免疫の世界(5/5)

掲載号 vol.23

「~ねばならない」をやめる!NK細胞活性を高める健康習慣。

免疫力の要であるNK細胞を活性化させるには、「やらなくてはならない」ものでなく、楽しんで続けられる習慣を持つこと。心が喜ぶことが最も大切なのです。「~ねばならない」という考え方から解放されましょう。

免疫力は生命力。楽しく生きるために。

健康のために、いろいろ心がけているのにいい変化が見られない。もしかしたらそれは、「~ねばならない」という思いで続けているからかもしれません。

「身体のために、と苦手なこともつらいことも、ガマンして続けるのはいいことではありません。『身体にいいからやらなければ』『悪いことはやめなければ』。そんな思いで続けることがNK細胞活性を弱めてしまうのです」

免疫力の要であるNK細胞を活性化させる方法は、大きく3つ。腸の健康を保つこと、生活リズムを壊さないこと、体温を下げないこと。それを、楽しみながら続けられるアイデアを右に紹介しています。もちろん、ほかにもいろいろあるはずです。自分に合うものを見つけていくのもいいでしょう。

「健康に生きる秘訣は、NK細胞を活性化させ免疫力を鍛えることです。強力なウイルスや細菌に感染しても、免疫力が高ければ発症を抑えることができます。免疫力は生命力。まずは自分の身体に備わっている、守る力を高めることから始めましょう」。

  • 健康習慣1
    何を食べるかだけでなく、どう食べるかも考える。何を食べるかだけでなく、どう食べるかも考える。

    身体にいいものをバランスよく食べる。それも大切ですが、どう食べるかもとても大事。ひとりであわただしく食べるよりも、家族や友人とおしゃべりしながら食べるほうが、NK細胞活性が高められます。好きなものを楽しく食べる機会も持ちましょう。

  • 健康習慣2
    よく笑い、泣きたいときには泣く。よく笑い、泣きたいときには泣く。

    笑うことで脳が刺激され、それが大腸の神経細胞に伝わると、免疫機能活性ホルモンが分泌されるのです。口角を上げて笑うフリでもOK。脳が幸せだと勘違いしてくれます。泣くこともリラックス効果がありますから、泣きたいときはガマンせず泣きましょう。

  • 健康習慣3
    ヨーグルトで腸を健康に。ヨーグルトで腸を健康に。

    NK細胞をはじめ、免疫細胞の約70%が存在している腸。腸が健康であれば、NK細胞の力も高まります。食物繊維や発酵食品、乳酸菌が腸内環境を整えてくれます。中でも一番簡単なのはヨーグルトを摂ること。相性のいいりんごやバナナと併せても◎。

  • 健康習慣4
    つらくない程度の”ちんたら運動”をする。つらくない程度の”ちんたら運動”をする。

    激しい運動は、有害な活性酸素が大量に発生し、終わった直後にNK細胞の力がぐんと弱まります。NK細胞活性には、週に3~4日、20~30分のウォーキングなど、ゆるめの"ちんたら運動"を。ハッピーホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌も高まります。

  • 健康習慣5
    慣れない夜更かしをしない。なれない夜更かしをしない。

    NK細胞は1日の中で規則的なリズムをきざんでいます。昼は活性が高く、夜は低くなります。このリズムをくずさないようにすると、NK細胞の力が高まります。慣れない夜更かしはせず、生活リズムを整えて。NK細胞が減少する40代からは特に、無理をしないで。

  • 健康習慣6
    お風呂にゆっくりつかる。お風呂にゆっくりつかる。

    NK細胞は、体内温度37℃(脇の下の検温で36.5℃)以上で活発になります。身体を温めるのに、お風呂は一番いい方法。40℃ほどのお風呂に15分、ゆっくりつかりましょう。血圧が高い人、心臓が弱い人は半身浴がいいでしょう。

プラス食事で、NK細胞活性!毎日の食事にプラスして、免疫力をアップ!NK細胞活性に役立つ食品をご紹介します。プラス食事で、NK細胞活性!毎日の食事にプラスして、免疫力をアップ!NK細胞活性に役立つ食品をご紹介します。
  • 細胞のもとになる食品細胞のもとになる食品

    細胞を作る材料になるのは、(牛肉、豚肉、鶏肉)や魚、卵、大豆、乳製品などに含まれるタンパク質。肉や卵はコレステロールを多く含んでいますが、コレステロールはがんを予防する働きがあるので、持病がない場合は気にせず摂るほうがいいでしょう。動物性タンパク質を摂っている高齢者は老化が遅く病気になりにくいというデータもあります。

  • 腸内環境を整える食品腸内環境を整える食品

    身体を温める食品の代表は生姜。辛味成分のジンゲロールには血流を促進し、体温を上昇させる働きがあります。赤唐辛子のカプサイシン、山椒のサンショウオールなども身体を温める成分です。にんにくに含まれるアリシンは熱を加えることで血行を促進する成分スコルジニンに変化します。蓮根ごぼうねぎなど根菜類も温める作用があります。

ポジティブに考える。そのヒントが見つかるはず!ポジティブに考える。そのヒントが見つかるはず!

どうしようもなく喉が渇いているときに、ようやくもらったコップ半分の水。それを「半分しかない!」と思うか「半分ももらえた」と思うか。考え方、受け止め方によって健康状態や寿命に違いがあることを、ご存知ですか。特集記事「人生が変わる!ごきげんな生き方。」では、ポジティブに考える人が健康で長生きできる、まったく同じ内容の仕事でも「身体によい」と思いながら取り組むと健康効果が現れるなど、心の状態は健康につながっています。きっと、ストレスに立ち向かえるヒントがここでつかめるはず。

人生が変わる!ごきげんな生き方。人生が変わる!ごきげんな生き方

この先生に聞きました!

奥村康 先生

奥村康 先生

おくむら こう

順天堂大学医学部 免疫学講座 特任教授

千葉大学大学院医学研究科修了。医学博士。スタンフォード大学リサーチフェロー、東京大学医学部講師を経て、1984年より順天堂大学医学部教授。2000年より同大学医学部長を務め、12年より現職。著書に『「まじめ」は寿命を短くする「不良」長寿のすすめ』(宝島社)、『免疫力アップがすべてのポイント! "健康常識"はウソだらけ』(WAC BUNKO)など、著書多数

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