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知っトク!?健康スキル

あなたの健康法が免疫力を下げていた?!驚きの免疫の世界(4/5)

掲載号 vol.23

NK細胞活性を妨げるストレス。「悪いもの」。その考え方が、実は×!

NK細胞の力をがくんと弱めてしまうストレス。一気に病気へと進めてしまうこともありますが、実は、考え方、受け止め方によってよいものにも悪いものにもなるのです。「ストレスは悪い」と考えることがNK細胞の力を弱めているのです。

ささいな負担もストレスに……。

ストレスが美と健康の大敵であることは、誰もが知る事実。NK細胞の活性化を妨げていることも、原因のひとつに挙げられます。

「例えば、試験を控えた学生に、『もっと勉強しなさい』、『必ずいい点数を取りなさい』などプレッシャーをかけ続けると、それだけでその学生は風邪にかかるなど体調をくずしてしまいます。子どもを持つ人なら思い当たることがあるかもしれません。また、お母さん自身も、子どもの試験を心配し過ぎるとそれがストレスになって体調をくずしやすくなります」

心の状態が大きく影響するNK細胞。ストレスが免疫力を弱めることは間違いないと、先生は話します。

考え方・捉え方でストレスは変わる!

しかし、ストレスは単に悪いものではないと先生。実はストレス自体が悪いのではなく、考え方、受け止め方によって、身体への影響が違ってくるのだそうです。

「ストレスに対して、受け身であるか、立ち向かうか。それによって大きく変わってきます。例えば、目上の人に嫌味を言われて『私がダメなんだ』と考えてしまうのは受け身。『絶対に見返してやる!』と考えるのは、ストレスに立ち向かっている状態です。受け身の場合は、先述のようにNK細胞の力が弱まります。しかし、立ち向かう場合は、逆にその力を強くすることができるのです」

性格と寿命に関係があることもわかっていると、先生。例えば、失敗をしたとき、自分のせいだとくよくよと悩み続けるタイプの人は寿命が短いのだそう。NK細胞の力が弱まり、病気にかかりやすくなると考えられています。同じストレスであっても、考え方によって、よくも悪くもなるということなのです。

「末期のがん患者を集めて治療方針を決め、“苦しくてもがんと闘う”選択をしたグループと、“緩和ケアで苦しみを和らげ、穏やかに命を全うする”選択をしたグループに分けると、“がんと闘う”選択をしたグループの患者のほうが、長生きしたという結果が出たのです」

ストレスに関する海外の研究

「ストレスは害」そう思うことが、死亡率を高める!?「ストレスは害」そう思うことが、死亡率を高める!?

2013年、アメリカの健康心理学者、ケリー・マクゴニガルさんが、ストレスそのものが悪いのではなく「自分が受けているストレスが、身体に悪影響を与えている」と考えることが死亡率を高めていると報告しています。アメリカに住む成人3000人を対象に、8年間追跡調査をしたところ、ストレスが多いと答えた人の死亡リスクが43%高いことがわかりました。しかしそれは「ストレスが害である」と考えている人に限ってのことだったそう。同じように高ストレスを感じている人であっても、それを害だと思わない人は、まったくストレスがない人に比べても、死亡率が低いことがわかったそうです。

考え方によって、身体への影響が違うことも伝えられています。極度の緊張状態にある人の心臓をみる実験で、多くの人が心拍数が増え、血管が収縮しましたが、あらかじめ「心臓がどきどきするのは、あなたにいい効果をもたらすため」と聞いていた人は、心拍数は上がったものの、血管の収縮はなかったのだそうです。しかも、とてもリラックスした状態を保てたそう。ストレスをただ悪いものと考えず、うまく利用すべきであるということが、このレポートからもうかがえます。

発散するよりも、立ち向かう強い心を。

なぜこのような結果になるのか、そのメカニズムは解明されていないそうですが、「負けない」という気持ちが病気を凌駕する例がほかにも数多くあるのだそうです。

「フランスにある、ルルドの泉の例もそうです。病気を癒す力があるという言い伝えがあるこの泉の水に、毎年数百万人が訪れるそうで、過去に数十件だけ難病が完治し、医学的に奇跡だと認められるケースがあったそうです。ごくわずかですが、ゼロではありません」

生きている以上、ストレスを避けられないのは確か。受けてしまったストレスを発散することも大事ですが、立ち向かえる強い心を持つほうが、NK細胞をより活性化させると言えます。

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