ロート製薬は世界110か国以上で事業を展開しています。その国で人気の商品を通して、日本とは異なる文化や健康事情を、現地に滞在経験のあるスタッフが紹介します!第9回は『ミャンマー連邦共和国』。インドシナ半島西部に位置し、かつてはビルマと呼ばれていた。国民の9割が信仰の深い仏教徒。徳を重んじるためボランティア活動や寄付の文化が根付いている。
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スキンケアにも装いにも…。日常に伝統が息づく ミャンマー
ミャンマーの名所といえば、広大な平野に3千もの寺院や仏塔が林立するバガン遺跡群。現在も敬虔(けいけん)な仏教徒が多く、国内には5万数千の寺院があります。
町中のあちこちで出会う僧侶の鮮やかな僧衣と同じくらい目を引くのが、顔を無造作に白く塗っている人たちです。日やけなどから肌を守るためのもので、2千年も前から顔や身体に塗られていたと言われています。また、スカートのような布を腰に巻いている人もよく見かけます。これは、ロンジーという民族衣装で、涼しく快適なことから、男女問わず普段から着用しています。
新しさよりも、なじみあるもの、安心して使えるものを長く愛用する人々。よい意味でコンサバティブなスタンスは、ヘルスケアへの考えにも表れています。
名前はタナカ!?
老若男女が愛用する
天然のスキンケア
妊娠中は腹部の皮膚が急に伸びるため、亀裂が入ったような「妊娠線」と呼ばれる線ができることがあります。黒人女性は肌が乾燥しやすく妊娠線ができやすい上、褐色の肌に妊娠線ができると、その部分だけ色が薄くなるために目立ってしまいます。妊娠線は現地で「ライオンのひっかき傷のよう」と例えられ、褐色の肌を色ムラなく美しく見せたい女性たちにとって、できれば防ぎたいもの。そこで心強いアイテムとなるのがしっかり保湿して妊娠線を予防するクリームです。妊婦のケア法として母から娘、さらにその娘に受け継がれ、50年以上愛され続けています。
よいものを使い続けたい!
変わらないパッケージは
安心の目印
初めて見た人が驚くのは、ミャンマーの人々の白塗り! 子どもから大人まで多くの人が家でも外でも顔を白く塗っています。これは「タナカ」と呼ばれます。田中さんが開発したわけではなく、タナカという木の樹皮を削ってペースト状にしたもの。2000年前からある伝統的なスキンケア法で、日やけ止め、虫よけ、ニキビ予防などの目的で使われます。塗ったときにひんやりするので、暑さ対策にもなるようです。自国の伝統文化であるタナカは人々の暮らしに深く浸透しており、塗りやすいパウダーやタナカ配合の石けんなども人気です。そこで、私たちはタナカ配合の日やけ止めローション『サンプレイ・ナチュラル』を販売。ミャンマーならではのアイテムとして好評です。
ニキビ肌にはコレ!
商品選びのポイントは
若い世代も信頼度
ミャンマーは平均年齢27歳と言われる若い国。さらに、油っぽい料理が多いこともあり、ニキビに悩む人がたくさんいます。そんな人々から支持されているのがニキビケアシリーズ『アクネス』の洗顔フォーム。その効果や使い心地に加え、製薬会社が販売していることも信用につながって、とても人気の商品です。若い人は、いろいろ試したいだろうと思うのですが、ミャンマーでは使ってみて効果を実感すると、あれこれ商品を変えません。信頼できるモノかどうか、が商品選びのポイントなのです。
※海外で展開している商品のため、国内ではご購入いただけません。ご了承ください
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