ロート製薬は世界110か国以上で事業を展開しています。その国で人気の商品を通して、日本とは異なる文化や健康事情を、現地に滞在経験のあるスタッフが紹介します!第10回は『モンゴル国』。北部はロシア、南部は中国に接する内陸国。モンゴル帝国初代皇帝チンギス・ハンは世界的に有名。1924年、世界で2番目の社会主義国家となるが90年に民主化。
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女性の社会進出、自立が進むモンゴルで美と健康への意識が変化
モンゴルには、現在も大草原のゲル(遊牧民の移動式住居)で遊牧生活を送る人々がいます。一方、首都ウランバートルの中心部は高層ビルが並ぶ都会で、国民の約半数が暮らしています。民主化・市場経済化によって社会構造も変化。IT分野の企業が急増し、遊牧民の生活にもスマホが浸透してSNSを駆使しています。
そんな変化の中でも特筆すべきは女性の社会進出と高学歴化。大学進学者数は女性が男性を上回り、医師や教師などの専門職に就く人、企業に勤める人の中心も女性です。経済的にゆとりが生まれ、さまざまなメディアを通して多くの情報が入るようになると、美容や健康に対する意識が向上しました。これに伴って、サプリメントや化粧品へのニーズもとても高まっているんですよ。
食生活は肉中心!健康、成長への願いから
栄養バランスを重視するように。
モンゴルの伝統的な食生活は、羊や牛の肉と乳製品が中心。基本は今も変わりませんが、ここ数年はインターネットの普及から豊富な情報が入ってきたことで、栄養のバランスや効率的な摂取法を考えるようになり、サプリメントなどが積極的にとり入れられるようになったのです。
そんな中、ロートが『セノビック』を販売するとたちまち話題に!これは豊富なカルシウムやビタミンD、鉄分などを含み、子どもの成長期を応援する商品です。
もとは騎馬民族ですから、昔から丈夫でたくましい身体は“何よりの宝”なんです。だからこそ、子どもたちに「健康に丈夫に成長してほしい」と強く願うお母さんたちから支持されているようですね。
以前はなかった!?紫外線から肌を守る意識。
今や必須の日やけ止め
首都ウランバートルは標高約1300mに位置し(東京は標高約40m)、日差しは驚くほど強烈ですが、数年前までは日やけ止めを塗る習慣がありませんでした。変化のきっかけは空前の韓国ブーム!2010年以降に韓流ドラマやK-POPなどが流行すると、若い女性を中心に韓国人女性の美しい肌に憧れるようになりました。
民主化以降、経済的にもゆとりが生まれ、メディアを通して美肌作りには紫外線対策が重要であると知り、スキンケアへの関心が高まったのです。
そこへ日やけ止め『スキンアクア』が登場すると、伸びのよさと、さらっとしたつけ心地で人気を集めました。忙しい女性たちは、“早くさっと塗る”ことを重視。今では日やけ止めアイテムが定着し、より手軽なスプレータイプも好評なんですよ!
実は多かった目のトラブル
コレの登場で
たちまち広がった新習慣
南部にゴビ砂漠のあるモンゴルでは砂嵐がたびたび発生。黄砂や砂埃は目のトラブルにつながり、人々を悩ませてきました。けれど、10年ほど前までは医療保険制度の問題などで眼科受診には至らず、市販目薬も少なかったため、“目をケアする”習慣が根づいていなかったのです。
2012年、『ニューVロート』の発売時に、目薬の使い方などを紹介するイベントを開くと大行列が。かゆみや炎症が目薬で緩和されるとわかり、“目の不快な症状には目薬”という習慣が広がりました。今では『ニューVロート』は目薬の代名詞となっています。
本連載は、今号で終了させていただきます。長い間、ご愛読ありがとうございました
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