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ほっこり癒しの時間

カヌーを漕いで神秘の森へ!楽園に浸る沖縄・西表島の旅(1/2)

掲載号 vol.15

Vol.9

記事内容

読了時間:9分

緑の孤島で、大自然を満喫。

マングローブの森を抜け目指すは沖縄最大の滝。

冬枯れの町で気ぜわしさに追われる日々。そんな日常を忘れ、心に潤いを与えてくれる豊かな自然に包まれたくて、緑の孤島・西表島へ。沖縄本島からさらに約400㎞西南西に位置する西表島は、島の約90%が原生林で覆われ、河口泥湿地にはマングローブと総称される亜熱帯の植物が生育しています。そこはイリオモテヤマネコをはじめとする固有種が生息するなど、独自の生態系にも高い関心が寄せられている所。森にあふれる自然の生命力だけでなく、ここでしか見られない動植物たちとの出合いも、島を訪れる人々の楽しみとなっています。八重山諸島の中でも降雨量の多い西表島。冬は特に雨が多いそうですが、それがこの豊かな自然を育ててくれているとのこと。降り注ぐ雨も、西表島に欠かせないもののひとつなのです。

この旅のお目当ては、やはりマングローブの森を満喫すること、そして沖縄県最大規模のピナイサーラの滝を見ること。個人では行きにくい滝の上まで案内してくれる、トレッキングツアーに参加することにしました。

まずはカヌーを漕いでヒナイ川を遡上。川面に見える、ヒルギの根。呼吸のために大気中に根を伸ばすその姿が、まさにマングローブの森らしいミステリアスな雰囲気を感じさせます。木々を間近で見られることも、川を行く魅力です。カヌーを降りてからは、滝上までの登り道。夢中で歩いていると、ガイドさんが茂みの中にひそむ、キノボリトカゲやイリオモテモリバッタの存在を教えてくれました。臆病な彼らを驚かさないように茂みの中を覗くのは、まるで宝探しのよう。童心に返って楽しみました。日常から離れ、ひたすら歩いて、たくさん汗をかいて。思えばこんなにも何かに一生懸命になったのは久しぶりです。

こうして到着した滝の上からは遠くに海、眼下には今歩いてきたばかりのマングローブの森が。ようやく来られたんだ、という喜びがあふれ、しばらくの間その雄大な景色に、言葉もなく見入ってしまいました。さっきまでこの森の中で、さまざまな体験をし、感動していた自分を思い出し……。西表島の自然によって心が解放されたのを実感した瞬間でした。

たくさんの動植物が生息するマングローブの森。

マングローブとは植物の名前ではなく、熱帯や亜熱帯地域の河口泥湿地に生育する植物全体を指します。ヒナイ川の両岸には、ヤエヤマヒルギやオヒルギなどが見られます。

うねうねとした根っこが
神秘的なサキシマスオウノキ。

マングローブでよく見られる常緑高木で、波状の板根(ばんこん)を這わせるのが特徴です。白アリなどに強いことから、古くから船の舵や建材などに使用されてきたそう。

フレンドリーなスタッフが島で一番人気の滝へご案内。

ピナイサーラの滝 カヌー&トレッキング1日コース

マングローブの間を流れる川でカヌーを漕ぎ、トレッキングでピナイサーラの滝壺と滝上を訪れるコース。ガイドさんが撮影した写真をまとめたCD-ROMのおみやげ付き。

西表島マリウド ☎0980-85-6578 ¥9,000(ガイド料、カヌー一式、ランチ、靴、リュック、カッパ、保険込み)
営業時間:9時30分〜16時 ※民宿も営業。1泊2食付き¥5,500

ヒナイ川ではカヌーにも挑戦!最初はオールの扱いに戸惑うかもしれませんが、すぐに慣れるはず。思い通りに進めるようになると気持ちがいい!

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