Vol.5
病気の予防や改善を目指す薬膳。
お家でできるレシピをご紹介します。
邪気を追い払い、しっかり栄養を摂って、寒い冬を乗り越えるご膳を紹介します。
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邪気を追い払い、しっかり栄養を摂って、寒い冬を乗り越えるご膳を紹介します。
節分とは、江戸時代以降立春(2月4日頃)の前日のことを多く言いますが、そもそも各季節の始まりの日を指し、邪気(鬼)が生じる時期だと考えられていました。邪気(鬼)を追い払う行事として、柊・鰯を門口に飾ったり、「鬼は外」と豆撒きをします。冬は寒さによる邪気が身体に入りやすくなる時期。邪気を追い払い、しっかり栄養を摂って、寒い冬を乗り越えましょう。
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黒大豆と山芋を合わせることで、疲れにくい体作りを。
煎り大豆ご飯材料(4人分) (A) 米…2カップ
煎り黒大豆…20g
大和芋…20g薄口醤油…小さじ1
塩…小さじ1作り方
① 米は洗って、ザルにあげて水切りをする。
② 大和芋は皮をむき1cm角に切る。
③ 炊飯器に①と(A)を加え、水を炊飯器規定の水分量より少し多めに合わせ、②と煎り黒大豆をのせて炊く。
調理のPoint 炊き上がったら、ざっくりと全体を混ぜる。
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鰯には、気血を補い、血流をよくする作用が。
鰯(いわし)のターメリックオニオンソース材料(4人分) (A) 鰯…4尾
玉ねぎ…150g
ベビーリーフ…適量
パセリ…少々
レモン…適量
生姜汁…小さじ2
塩…少々
小麦粉…適量酢…30cc
水…30cc
はちみつ…小さじ2
ターメリック…少々
針生姜…8g
塩…少々作り方
① 鰯は開いて半身に切り、生姜汁と塩を振り、しばらく置いておく。余分な水気を取り小麦粉をまぶして油適量(材料外)で揚げる。
② 玉ねぎは薄切りにし、パセリはみじん切りにする。
③ フライパンにサラダ油大さじ1(材料外)を入れて熱し、②の玉ねぎを加え、しんなりするまで炒めたら、(A)を加えて味を調えてから火を止める。
④ 器にベビーリーフを敷いて①を盛り付け、③をのせる。②のパセリを散らし、櫛型に切ったレモンを添える。
調理のPoint 鰯は三枚におろしてあるものを使うと便利。
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セロリ、菊花など肝機能を改善させる食材が満載。
芹(せり)とセロリの胡桃和え材料(4人分) (A) 芹…1束
セロリ…1/2本
菊花…2個
クコの実…10g
胡桃…50g
白味噌…27g薄口醤油…小さじ1/2
みりん…小さじ1
酒…大さじ1
塩…少々作り方
① 芹はさっと茹で、3cmに切る。
② 菊花は花びらを取り、酢茹でして水気を切っておく。
③ セロリは3cmの斜め薄切りにする。
④ 胡桃はローストしてすりつぶす。胡桃を小鍋に移し、白味噌をすり合わせ、(A)を加え、火にかけて練りながらアルコールを飛ばす。
⑤ ①②③を合わせ、④で和える。
⑥ 器に盛り付け、戻したクコの実を散らす。
調理のPoint 胡桃はフライパンかオーブンで焦がさないように乾煎りしましょう。
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胃腸にやさしく血液循環をよくする、かぼちゃがポイント。
かぼちゃと海老のあられ寄せ材料(4人分) (A) かぼちゃ…120g
むき海老…5尾
セロリ…50g
えのき…1/3束
生姜の甘酢漬け…10g
だし汁(鰹・昆布)…200cc
粉寒天…小さじ1/2
塩…少々
酒…適量薄口醤油…小さじ1
砂糖…小さじ1/2
塩…少々
(B)
だし汁(鰹・昆布)…60cc
濃口醤油…大さじ1
みりん…大さじ1作り方
① かぼちゃは1cm角に切り、塩茹でしておく。むき海老は1~2cm幅のぶつ切りにして、塩と酒で空炒りする。セロリと、生姜の甘酢漬けは5mm角のあられ切りにし、えのきは3等分に切っておく。
② 鍋に、だし汁と粉寒天を入れて煮溶かし、(A)と①のえのきを加える。
③ 型に②を少量入れて、①のかぼちゃとむき海老を並べる。
④ ②に①のセロリと生姜の甘酢漬けを加え、③に注ぎ入れる。粗熱を取り、冷蔵庫で冷やし固める。
⑤ (B)の材料を鍋に入れて、ひと煮立ちさせる。
⑥ ④を切り分けて盛り付け、⑤をかける。
調理のPoint 生姜の甘酢漬けは市販品でOK。着色料を使っていないものを選びましょう。
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疲れやむくみに効果的な食材がたっぷり。女性にピッタリ!
呉汁(ごじる)材料(4人分) 大豆…1/3カップ
水…200cc
大根…75g
にんじん…25g
油あげ…15g
三つ葉…適宜だし汁(鰹・昆布)…400cc
合わせ味噌…25g
七味唐辛子…少々作り方
① 大豆は分量の水に一晩漬け、漬け汁ごとミキサーにかける。
② 大根は太めの千切り、にんじんは千切り、油あげは細切りにする。
③ だし汁に②を入れ、柔らかくなったら①を加えて2~3分煮て、合わせ味噌を溶き入れる。
④ 三つ葉を1cmの長さに切る。
⑤ ③をお椀に注ぎ入れて④を散らし、七味唐辛子を振る。
調理のPoint 大豆は、粒が残らないようにミキサーで滑らかになるまで撹拌しましょう。