いい睡眠は、いいことがいっぱい
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いい睡眠は、いいことがいっぱい
美と健康のために、食事と運動と睡眠が大事であることはご存知のはずです。ですが、眠りは大事だとは思いながらも、睡眠に対する努力や工夫は後回しになっていませんか?睡眠をよくすると、たくさんのいいことがあります。
ダイエットは不要!?
太りにくくなる
夜更かしすると、お腹が空いて、つい何かを食べてしまう…。それは、睡眠時間が短くなることで、食欲に関わるホルモンのバランスが崩れてしまうから。いい睡眠をとることで食欲を抑えるホルモン「レプチン」が増加(下のグラフ参照)するので、無駄に食べてしまうことがなくなるはず。
肌がきれいに!
アンチエイジング効果
いい睡眠は、肌の老化予防に重要な「成長ホルモンの分泌」も促してくれると言われています。成長ホルモンには壊れた細胞や筋肉などを修復する大切な働きがあり、古い角質から新しい角質へ生まれ変わらせる新陳代謝や、紫外線などによって受けた肌ダメージの修復などの役割を担っています。ぐっすり眠った翌日に、肌をほめられたことはありませんか?いい眠りは肌にもいい効果をもたらしてくれます。
成績アップ!?
勉強の効率がよくなる
脳は“眠っている間”にその日に得た情報を整理しています。学習で得た知識や、重要な約束、料理の手順など必要なものは記憶。逆に、毎日の習慣や、情緒が伴わないようなものは残らないように削除されます。大事なものだけが研ぎ澄まされて記憶されます。徹夜で勉強してもあまり効果がないのは、このためです。寝る時間を削って勉強するより、きちんと眠ったほうが成績は上がるかもしれません。
集中力がアップして、
年収もアップ!?
睡眠改善委員会が行った調査によると、よく眠れている人は、そうでない人に比べて年収が高い傾向にあることが見受けられました。毎日ぐっすり眠ることで脳の機能は一定に保たれますが、睡眠不足が1週間ほど続くと脳の働きは鈍くなり、集中力や判断力が低下。意欲も低下していくとか。仕事の能率の差が年収の差になっているのではないかと考えられます。
40代男性の年収に特に大きな差が!
- ※睡眠改善委員会が実施したインターネット調査より。20~40 代の快眠者とかくれ不眠者の男女 832 名が対象
- ※かくれ不眠とは、睡眠改善委員会が名づけたもので、不眠症の一歩手前の状態のこと。
軽度短期不眠状態を指します。
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- いい睡眠のチカラ
の詳細はこちら - 太りにくくなり、記憶力UP!?いい眠りを叶える7つのコツ
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- 取材協力・記事監修
- 古賀 良彦 先生
杏林大学名誉教授 日本精神神経学会 認定専門医