洗顔、保湿。そしてスペシャルケアとしてのパックやマッサージ。キレイを目指して日々続けているスキンケア。肌のためにと続けているそのケア、実は変えたほうがよいこと、やめたほうがいいこともあるのです。ケアしているのに、肌の調子がイマイチ……。そう感じているなら、改めてスキンケアを見直してみましょう。心療内科医でもある美容皮膚科医の古賀愛子先生に、基本のスキンケア方法をお聞きしました。
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メイクをしっかり落とせるから、
クレンジングオイルを愛用している。
落とす力が高いぶん、
必要な皮脂や潤いまで落としてしまうことも。
クレンジングオイルはメイクとなじみやすく、クレンジング剤の中で、最もメイクを落とす力が高いとされています。ただ、落とす力が高いぶん、必要な皮脂や潤いまで落としてしまうこともあるので、敏感肌の人には向いていないと言えます。肌への負担が少ないオイルもありますが、クレンジング後、肌がつっぱるようならオイルではなく、ミルクやクリームなどを検討してみて。また、落とす力が魅力のクレンジングオイルでも、アイメイクは落としにくいことがあります。しっかりメイクをオフするために、ポイントメイク専用のリムーバーを併用して。
シートマスクは、
スキンケアの仕上げに使う。
さらっとしているか、とろみがあるか
タイプによって順番を考えて。
ひと口にシートマスクといっても、さらっとした化粧水タイプもあれば、とろみのある美容液タイプもあります。スキンケアは、さらっとしたアイテムから順番につけていくのが基本ですから、それぞれ使用するタイミングが違います。化粧水タイプは、洗顔後や化粧水のあと、美容液タイプは、乳液やクリームの前など、お手持ちのアイテムに合わせて順番を考えましょう。また、しっかりケアしようと長く肌にのせておきたくなりますが、それはよくありません。シートが乾燥して、逆に肌の潤いが奪われることもあります。パッケージにある、使用するタイミングや使用時間を確認してみてください。
時短になるから、ダブル洗顔不要の
クレンジング剤を使っている。
時短には便利。ただ、メイクが残る
こともあるので、ダブル洗顔が安心。
クレンジングと洗顔が一度で完了するので、時短になると当院の患者さんにも、ダブル洗顔不要のクレンジング剤は人気です。しかし、中には、毛穴に汚れが残っている方もいらっしゃいます。メイクとしっかりなじませ、しっかりすすぐなど、ていねいなクレンジングを心がけて。自信がないという人には、ダブル洗顔をおすすめします。
リフトアップのために、
マッサージを欠かさない。
持続的な効果はありません。
むしろたるみの原因にも。
マッサージによって水分が移動しますから、お顔がスッキリしますが、持続的なリフトアップ効果はありません。美容皮膚科医としてマッサージはあまりおすすめしません。強いマッサージは、筋肉や血管がダメージを受けて炎症が起こりやすくなりますし、コラーゲンやエラスチンの断裂にもつながり、たるみの原因になります。物理的に皮膚が引っ張られますから、輪郭がぼやける、顔が大きく見えてしまうことにもつながってしまいます。写真撮影の前のマッサージや、リラックスのためのやさしいマッサージならよいかなと思います。
顔のリフトアップには
頭皮マッサージが必要。
リフトアップ効果は期待できません。
頭と顔は一枚の皮膚でつながっているから、頭皮マッサージによって、お顔のリフトアップ効果があると言われていますが、その効果は実証されているとは言えません。ただ、血行がよくなるなどで頭皮環境が整い、健康な髪の維持につながります。
イライラは肌に悪い。
夜更かしせず早めに寝る。
睡眠、運動、食事に加えて、
“守り”のケアを。
イライラなど、精神的ストレスを感じると、抗ストレスホルモンのコルチゾールの分泌が高まります。それに伴い皮脂の分泌も増えるため、ニキビができやすくなります。また、交感神経が優位になるので血行が悪くなり、肌のバリア機能が低下、さまざまなトラブルにつながります。睡眠は大切。夜更かしは、できるだけ避けたほうがよいでしょう。それに加え、適度な運動、バランスのよい食事を心がけて。精神的ストレスを感じたら、スキンケアは“守り”が鉄則。強い洗浄や過度なピーリングを避けて、刺激の少ないスキンケアアイテムでしっかり保湿しましょう。
日焼け止め&ファンデーションを
兼ねるBBクリームが便利。
日焼け止め効果が得られないことも。
BBクリームには、紫外線カット効果のあるものもありますが、やはり日焼け止めを併せて使ったほうがよいと言えます。SPF、PAの数値が高いから安心というわけではありません。必要な量を塗らないと、SPF、PAの数値通りの効果は得られないからです。クリームタイプならパール粒2個分が目安ですが、BBクリームには色がついているので、その分量を塗るのはためらわれることもあります。日焼け止めを下地に使って、その上からBBクリームを重ねるのが理想。紫外線は肌の老化の大きな原因のひとつですから、一年を通して日焼け止めを使いましょう。
SPFとPAとは
SPF
肌が赤くなる日焼けの原因、紫外線B波を防ぐ効果の指標。数値が高いほど、B波を防ぐ効果が高い
PA
シミやしわの原因になる、紫外線A波を防ぐ効果の指標。PAのあとの+が多いほど、A波を防ぐ効果が高い















