選ぶべき茶葉は?飲むならいつがいい?紅茶にまつわる8つの疑問
読了時間:4分
選ぶべき茶葉は?飲むならいつがいい?紅茶にまつわる8つの疑問
- 紅茶特有のポリフェノール、テアフラビンです。紅茶、緑茶、ウーロン茶は、どれも同じくツバキ科の樹木の生葉を乾燥・酸化発酵させて作られますが、発酵の度合いがそれぞれ異なります。紅茶は十分に酸化発酵させることから、緑茶やウーロン茶にはない豊富なテアフラビンが生まれるのです。脂肪の吸収を抑える働きも、テアフラビンによるものです。
- テアフラビンが多く含まれるのは、スリランカで採れる茶葉、ウバとディンブラです。ただ、紅茶にはテアフラビン以外にもさまざまなポリフェノールが含まれているので、血糖値の上昇を抑えるほかにも効果が期待できます。好みの茶葉を選ぶといいでしょう。また、濃いめに淹れると、ポリフェノールが多く摂れますよ。
- ポリフェノールは抗酸化作用があることで知られています。身体の中の“錆びつき(酸化)”を抑え老化を防ぐ働きがあります。テアフラビンには、糖の消化・吸収を抑える働きがありますから抗糖化作用もあると言えます。糖化とは、身体の“こげつき”のようなもので、肌の老化にもつながります。紅茶は、抗酸化&抗糖化作用で、アンチエイジングにも効果が期待できます。
- リラックス効果があると考えられます。ただ、香りだけでなく紅茶の成分そのものにもリラックス効果があると言えます。紅茶エキスを入れた、香りのないカプセルを服用するだけでもリラックス効果が得られたというデータもあります。
- 糖と脂肪の消化・吸収を抑える効果を得られる最もよいタイミングは、食中だと言えます。食事と併せて飲むのがよいでしょう。もちろん、甘いものを食べるときにもおすすめ。一日に3~4杯で生活習慣病のリスクを軽減する効果が期待できます。カフェインの覚醒作用が気になるようであれば、夜はカフェインレスの紅茶にするといいでしょう。
- ティーバッグは手軽に紅茶を淹れられるので、効果が薄れるようなイメージがあるかもしれませんが、ポットで茶葉から淹れるのと同じ効果が得られます。お作法にのっとってきちんと淹れる必要はありません。市販のペットボトルの紅茶でも健康効果は期待できますよ。
- 実は、データがなくはっきりとしたことはわかりません。ただ、中医学の考えでは、紅茶は身体を温めるものに分類されています。ウーロン茶は、紅茶と同じ葉から作られるのに冷やすものとされていますので不思議な気もしますが、中国の長い歴史の中で得られた経験からそうわけられているのかもしれません。
- 効果があるというさまざまな報告があります。そのうちのひとつが、テアフラビンが、インフルエンザウイルスのスパイクに付着し、細胞への吸着を防ぐというものです。スパイクとはウイルスの表面にある突起物のことで、インフルエンザウイルスはこれを使って呼吸器の粘膜細胞に付着して体内に入り感染します。テアフラビンはその突起をなくすようなイメージで付着を防ぎ、感染を阻止していると考えられます。紅茶を飲むことはもちろん、紅茶を使ったうがいでも予防になります。
-
健康効果を期待して、紅茶もコーヒーも飲みたい!だけど気になるのが歯の着色汚れ。それを防ぐ方法は意外に簡単で、飲んだらすぐに水で口をゆすぐこと。洗面所へ行けないようなら、水を飲むだけでも効果があるようです。またガムを噛むのも有効。唾液の分泌が促進され、着色汚れを防ぐのに一役買ってくれます。