"ぼんやり"にまつわる 疑問Q&A
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"ぼんやり"にまつわる 疑問Q&A
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何もせずに一定の時間を過ごしている状態です。ぼんやりする=何も考えない、というイメージがありますが、それにこだわる必要はありません。意識すればするほど、何か考えてしまいがち。そんなときにおすすめなのは、呼吸に意識を向けること。ゆっくり呼吸するように意識すると副交感神経が高まって、ぼんやりモードになれますよ。
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いいえ、働いています。実は、脳内の6~8割ものエネルギーが、ぼんやりしているときに使われているのです。考えたり仕事をしているときよりも、ぼんやりしているときに、より活発に活動する場所があることもわかっています。
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脳内のさまざまな場所がネットワーク状につながって活性化します。まだわからないことも多いですが、記憶の整理整頓や自分自身の内省などが行われていると考えられます。しかもこの場所は、認知症など病気との関連もわかってきており、医学界からも注目されているのです。
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ぼんやりしていると、日常の出来事などが次々に浮かんできませんか? それは脳が蓄積された情報を整理整頓しているから。この働きにより記憶が定着しやすくなったり、悩みやストレス解消につながり、さらに情報が整理されることでひらめきも生まれやすくなります。
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おすすめなのは、一日の終わりに熱過ぎないお風呂にゆっくりとつかる時間です。副交感神経が高まり、リラックスに最適。ほかにも人目を気にせずぼんやりすることができるカフェや車の中など、お気に入りの落ち着ける場所を見つけましょう。ぼんやりに決まり事はありません。仕事や家事からいったん離れて、自分のペースで好きなときにとり入れてくださいね。
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しっかり集中する時間があってこそ、その後のぼんやりする時間が活きてくるので、集中とのメリハリが大切です。何かに集中したら、60~90分に1回はぼんやりする時間をとりましょう。1回あたり、2~3分ほどゆっくり深呼吸するだけでも効果があります。
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落ち込んでいるときや不安なときにぼんやりすると、マイナスの考えが浮かんでしまいがち。そんなときはただぼんやりするのではなく、単純作業をするのが効果的です。単純作業に集中することで、脳の感情を司る部分を穏やかにしてくれます。デスク周りを片づけたり、キッチンをピカピカにしたり、あるいはひたすらじゃがいもの皮をむいたりなど、単純作業に夢中になるうちに、ぼんやりモードに入りやすくなりますよ。
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意識的な活動をしないという点では似ています。ただし、瞑想のように形式にこだわらなくても、気軽にできるのが"ぼんやり"のいいところ。環境を整えることにこだわらず、気負わず日常にとり入れましょう。
アルキメデスはぼんやりと入浴しているときに浴槽からあふれるお湯を見て「浮力の原理」を発見しましたし、ニュートンはぼーっとしているときに、りんごが落ちるのを見て「万有引力の法則」を発見しています。偉人に倣って、考え込んだ後にひと息入れれば思わぬひらめきがあるかも!?