缶詰にまつわる 疑問Q&A
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缶詰にまつわる 疑問Q&A
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そうとは言えません。缶に食品と調味液を詰めた後に空気を抜いて加熱殺菌をすることで中の菌は死滅し、外からも菌が入らない状態になり缶詰の中身の品質を維持して長期保存できるようにしています。味や色や香りの劣化もほとんどない状態で保存できるんですよ。
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野菜や果物は旬の一番おいしい時期に収穫されたものが使われています。鮮度がよい状態で完全密封されるので、賞味期限を迎えるまで鮮度が損なわれません。よって旬ではない生の食材よりも、缶詰のほうが栄養価値が高いこともあるので、時期に応じて生の食品と使いわけてもよいでしょう。
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食材は調理された状態で缶に詰められるのではなく、缶の中で初めて調味液と混ぜ合わせられます。よって缶詰は新しいものほどおいしいというものではありません。私たちがお店で手にするのは調味液が具にしみ込むよう工場で一定期間寝かせ、味が均一になった食べ頃の缶詰です。生の食材は採れたてがおいしいですが、缶詰はそうではないんですね。
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一概に栄養価値が低くなるとは言えません。例えば、さんまやいわしは圧力鍋で高温高圧の加熱調理をすることで、硬い骨まで食べられるので、生の魚よりカルシウムやビタミンDなどの栄養素を効率的に摂取できます。また、ビタミンCは空気に触れない密封状態での保存になるので、ある一定量の保有を維持することが可能なんですよ。
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果物の缶詰や缶ジュースなど冷やして飲食したい場合は冷蔵庫に入れておくのもよいのですが、常温で問題ありません。ただ、缶の劣化を防ぐためには、25℃以下の風通しがよく湿気の少ない冷暗所での保存がベストです。
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蓋を開けたらすぐに使い切るのがベストです。残ってしまった場合は中身を、タッパーなどに移し替えて冷蔵庫で保存し、数日間を目安に食べ切るようにしましょう。
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残り汁には栄養素や食材の旨味などが溶け込んでいるので、むしろ積極的に使いましょう。魚の缶詰の残り汁とだし汁を混ぜ合わせ、その中に野菜などを入れてスープにしてもおいしいです。また、果実缶詰のシロップには、水溶性食物繊維であるペクチンが溶け込んでいるので、整腸作用なども期待できます。
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大豆の水煮やスイートコーン、アンチョビなど、生では手に入りにくい、あるいは調理に手間がかかる食材を手軽に使えるのも缶詰の魅力。食材によっては生の食品より安価に手に入るのも、経済的に嬉しいポイントです。そのままで食べるのはもちろん、料理のひとつの具材としても重宝します。そのまま食べる場合には、生の野菜や果物などを一緒に添える工夫をすると新鮮味やさわやかさも感じられますよ。
持ち込んだ食材や料理を缶詰にしてくれる加工工場が全国各地にあるのをご存知ですか?懐かしい味やおふくろの味を、鮮度やおいしさはそのままに遠方へ届けてくれます。地域活性化にも一役買っているとか。缶詰にはそんな素敵な役割もあるんですね。