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ふふふなコラム

"塩分とりすぎ"だけが問題じゃない?減塩に必要な成分とは(2/2)

掲載号 vol.25

記事内容

読了時間:4分

減塩にまつわる 疑問Q&A

肉にまつわる疑問Q&A肉にまつわる疑問Q&A
  • 日本人の塩分摂取基準は、1日あたり女性7.0g未満、男性8.0g未満です(日本人の食事摂取基準2015年版より)。しかし、実際の1日あたりの塩分平均摂取量は女性9.2g、男性10.9gと基準より2g以上過剰に(2014年国民健康・栄養調査より)。年齢を重ねるにつれて知らず知らずのうちに塩分摂取量が増えている傾向があるため、普段から注意しておきましょう。

  • 気をつけなければならないのは調味料だけではありません。かまぼこなどの練り物や、ハムなどの肉加工品といった食品そのものにも意外に多くの塩分が含まれています。例えば、かまぼこ3切れ(40g)には、塩分が1gも含まれています。調味料だけでなく、食品そのものの塩分にも注意することが大切です。
    ※塩分量は、日本食品標準成分表2015年版より算出

  • ナトリウムは体内の水分量を調整する、人間にとって必要なミネラル。特に夏は大量に汗をかいてナトリウムが失われると熱中症になることも。大量に汗をかいたときは水分とともに適切な塩分補給が大切です。ただし摂り過ぎは注意しましょう。

  • 人間の身体に必要なミネラルはナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウム、亜鉛、鉄など16種類ありますが、この中でナトリウムだけが過剰摂取で、それ以外はすべて慢性的に不足しています。ミネラルは身体の調子を整える大切なもの。ミネラルは体内で合成できないため、食事から積極的に摂りましょう。

  • ひじきなどの海藻類や、納豆などの大豆製品には多く含まれているため、意識的に摂るように心がけましょう。ミネラルは熱に強く、加熱しても壊れることはありませんが、茹でたり煮たりすると水に溶け出してしまいます。溶け出したミネラルも丸ごと摂取できるよう、スープなどにして食べましょう。

  • ミネラルは互いに影響しあっていて、どれかひとつが不足すると他のミネラルの働きを妨げることもあるからです。さらに、ミネラルには身体機能を正常に保つ働きがあります。例えばマグネシウムが不足してミネラルバランスが崩れると、頭痛やイライラの原因になったり、不整脈などの循環器障害などの病気にもつながります。どのミネラルも過不足なく摂るようにしましょう。

  • 1日ミネラルを摂ることができなくても、心配する必要はありません。1週間、1ヵ月など長い目で見て、ミネラルバランスを整えることを考えましょう。

  • 運動したり、ストレスを溜めない生活を送ることもミネラルバランスを整えるためには大切です。健康的な生活を送ることで、塩辛い味を求める味覚が改善されるため、結果的に減塩にもつながります。バランスのよい食生活と適切な運動、そしてストレスをうまく解消することを心がけましょう。

Column

塩分の排出を助けてくれるマグネシウム配合の栄養機能食品のサプリメント「ナップルGM」。慢性的に不足しているミネラルは、食事から積極的に摂取することはもちろん、サプリメントも上手にとり入れましよう!


この先生に聞きました!

阿部啓子 先生

阿部啓子 先生

あべ けいこ

東京大学名誉教授・特任教授

お茶の水女子大学家政学部食物学科卒業、同大学大学院家政学研究科食物学専攻修了。現、東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命科学専攻。農学博士

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