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知っトク!?健康スキル

摂り続けると脂肪がもっと欲しくなる!?第六の味覚“脂肪味”との上手な付き合い方(3/3)

掲載号 vol.60

記事内容

読了時間:9分

本当のおいしさに出合える!鈍った味覚をリセットする方法。

栄養不足でも味覚が鈍感に!

摂り続けることで、その味覚に鈍感になる。特に、脂肪味はほかに比べると、やみつきのような状態になりやすいのだそうです。ただ、鈍感になってしまったとしても、脂肪味のセンサーは、リセットすることができるそうです。

「やはり、摂り過ぎないことです。脂質の摂取目標は1日60gが目安。1食20gを目標にするととり組みやすいと思います」

下にある表は、よく食卓に上る料理の脂質量。とんかつは、なんとそれだけで1日分の上限に近くなります。

意外に脂質は多いんです!
定番の料理に含まれる脂質量

(一人前の脂質量)

  • ご飯(180g)…0.5g
  • 味噌汁(豆腐とわかめ)…2.2g
  • バタートースト(5枚切り食パン)…7.1g
  • 目玉焼き…17.6g
  • ゆで玉子…10.4g
  • コーンスープ…3.9g
  • とんかつ…53.9g
  • から揚げ(6個)…27.2g
  • 鮭の塩焼き…8.9g
  • 鯖の塩焼き…15.3g
  • ぶりの照り焼き…16.1g
  • まぐろの刺身・赤身4切れ…1.8g
  • まぐろの刺身・トロ4切れ…6g
  • 鶏の照り焼き(皮あり)…30.4g
  • 鶏の照り焼き(皮なし)…12g
  • 野菜炒め…4g
  • 肉じゃが…17.6g
  • ポテトサラダ…22.6g
  • ハンバーグ…18.3g
  • カレーライス…23.1g
  • 親子丼…13.6g
  • 海鮮丼…8.9g
  • 餃子…17.6g
  • 酢豚…8.3g
  • 紅白なます…0.4g
  • 大根とかいわれのポン酢サラダ…0.2g
  • ご飯と味噌汁に鮭の塩焼き、紅白なますで、脂質は12g
  • ご飯にハンバーグ、大根とかいわれのポン酢サラダで、脂質は19g
  • ご飯と味噌汁に鶏の照り焼き(皮なし)、千切りキャベツ(+ノンオイルドレッシング)で14.9g 皮つきの場合は半分にすれば、18.1g

「脂肪味の感度を上げる工夫(下にある表を参照)も、参考にしてください。この方法でできるだけ脂質を減らす食生活を、まずは10日間続けましょう。早ければ3日くらいで、脂肪味に対する感覚が変わったと実感できるようになります」

脂質を摂り過ぎないようにするあまり、欠食してしまうのはよくありません。感度を上げる効果が得られないことがあるそうです。

「脂質を摂り過ぎることだけでなく、控え過ぎることでも感度が鈍る可能性が指摘されています。以前行った調査で、脂質を抑える食生活を10日間続けた人の中で、数名が改善しなかったということがありました。さまざまな理由が考えられますが、そのひとつに欠食が挙げられます。メカニズムは明らかになっていませんが、飢餓状態になると、どんなものからでも栄養を摂ろうとするために、味覚の感度を下げるのかもしれません。これは脂肪味に限らず、基本五味も同じことが言えます」

朝食を抜いたり、夕食を控え過ぎたりせず、栄養不足にならないようにしましょう。

食事中の脂質を1日60gに抑える!
脂肪味の感度を上げる工夫。
  • 揚げもの(菓子類を含む)を控え、調理法を焼く・蒸すにする
  • 脂肪の多い肉を控え、赤身肉、鶏むね肉、魚を選ぶようにする。まぐろのトロは脂肪が多いので要注意
  • 麺類はとんこつラーメンを控え、うどんや蕎麦、あっさりしたラーメンを選ぶ
  • お菓子は洋菓子より、和菓子を選ぶ
  • サラダにはマヨネーズではなく、ノンオイルドレッシングを使う
  • 牛乳などの乳製品は、低脂肪のものを選ぶ
  • カレーライスや中華料理を控える
  • 串焼きは、鶏皮、豚バラ、ホルモン以外を選ぶ
  • コンビニやスーパーの弁当や惣菜は、栄養成分表示を確認する

お口のケア、よく噛む。それも、味覚の維持に。

「オーラルケアも大切です。舌に汚れがあると味覚センサーである味蕾の働きが悪くなります。舌クリーナーを使って、舌苔ぜったいをとり除きましょう。ただ、舌のこすり過ぎもよくありませんから、1日1度で。舌クリーナーを10回動かす程度でいいかと思います」

さらに、唾液の分泌を促すために、食事をよく噛むことを心がけましょう。

「唾液は、食べものの味のもとになる物質を味蕾に届ける役割があります。ですから唾液の分泌が悪くなると味を感じにくくなります。これも脂肪味に限らず、どの味覚もそうです。唾液にはほかに、噛み砕いた食べものをまとめ、嚥下をしやすくする働きもありますから、おいしく食べるために欠かせないものです。よく噛むことに加えて、うま味を感じることも唾液分泌を促します。だしをはじめ、うま味のある食品が役立ちます(下にある表を参照)」

筆者も早速実践しようと決意しました。食事をおいしく食べられるのは、幸せのひとつ。そしてそれは、健康にもつながっていきます。おいしいものを楽しめる未来のために、味覚センサーを大切にしていきましょう。

唾液分泌を促す!
うま味物質を含む食品。
定番の料理に含まれる脂質量

昆布、チーズ、白菜、トマト、アスパラガス、ブロッコリー、玉ねぎ、醤油、味噌など

イノシン酸

鶏肉、牛肉、かつお、かつお節、豚肉など

グアニル酸

干し椎茸、えのき、海苔、ドライトマトなど

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この先生に聞きました!

安松 啓子 先生

安松 啓子 先生

やすまつ けいこ

東京歯科大学短期大学 教授

九州大学大学院 歯学研究科修了(博士)。朝日大学 歯学部 准教授、九州大学 味覚・嗅覚センサ研究開発センター 感覚生理学部門 准教授、同大学 五感応用デバイス研究開発センター 特任准教授、東京歯科大学 歯学部 准教授などを経て、2020年より現職

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