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推し活で幸福度が向上!ウェルビーイングに生きるコツ(2/4)

掲載号 vol.58

推し活は、いつもとは違う何者でもない自分になれる

何者かであれ。その圧から解放されるほうがいい

筆者の知る推し活をする人たちは、ほとんどが女性です。彼女たちは、妻であり、母親であり、娘であり、職業を持ち会社などの組織に属する人です。でも、推し活の話をする彼女たちは、そのどれからも切り離された、全く別の顔になっているな、と感じます。

「人はその立場によってさまざまな役割を担っているわけですが、推し活はそれらとは違う“何者でもない自分”になれると言えます。ウェルビーイングには、これも大切な要素です」

“何者でもない”ことがいいの? と筆者は思ってしまいましたが、日本でウェルビーイングが重要だと考えられるようになったのは、常に何者かであれ、と言われ続けているからではないか、と先生は言います。

「女性であれば、妻、母親、娘として、さらには職業人として、こうあるべき。そんな考え方が世の中にあふれているように思います。その中で、それぞれの役割を完璧にこなそうとするあまり心身を疲弊させ、ストレス状態に陥ってしまう人も多くいます。そういった状態に【スーパーウーマン症候群】と名前がついているほどです。女性だけでなく男性も、そのように首尾一貫性を求められます。男女とも、仕事もプライベートもきちんとしていることがよしとされる。それは実はとても息苦しいことです。江戸時代の武士は、お城にいるときは真摯に殿様に仕えますが、お城を出たら殿様の悪口をどれだけ言ってもまったく非難されませんでした。仕事はバリバリこなすけれど、家事は全然手抜き、という人のほうがウェルビーイングは高い。何者かである自分だけでなく、何者でもない自分がいてもいい。推し活をしている人は、首尾一貫性にとらわれない、軽やかさがあると言えます」

自己表現の方法にバリエーションを持とう

推し活は、いつもの役割とは無関係。違う自分になれるからこそ、その時間を楽しめるのでしょう。

「自分を人にどう表現するか。『〇〇の家内です』『〇〇の母です』など、自分が何者であるかを口にする回数が多いものほど、自分自身が“その者”になっていきます。例えば子どもに『ママはね……』『ママが……』と言う回数が多ければ、その人の中でママである自分が大きくなっていくわけです。何者でもない自分に近づくには、自己表現にバリエーションを増やすといいでしょう。それにはいつもの行動範囲から外れてみるのがいいかもしれません。知らない街、知らない人しかいない場所へ行ってみる。そうすると、結婚しているのか、子どもがいるのか、どんな仕事をしているのか話さなくてもよくなるはずです。そこで出会った人への最初の自己表現は、きっと『〇〇から来た』くらいなもの。何者でもありません。初めての土地を旅したり、初めてのカフェに入ったりすることでも、何者でもない自分になれるでしょう」

筆者は、今推し活をしていませんが、ひとりで知らない場所に行くことは大好き。確かにそこで出会った人たちには、自分の名前を言うことも、名前を聞くこともありません。それでもとても楽しい時間を過ごせます。それは、何者でもない自分でいられるからなのかもしれません。

おかぴぃ
おかぴぃの場合

大病の治療を終え、運動と推し活を再開したおかぴぃ(本誌55号「私の運動時間」その3)。妻、母親、会社員としての役割がありますが、推し活中は、そのどれとも違う“何者でもない自分”に。

おかぴぃは妻であり 母であり
ロートの社員でもあります 推し活では、そのどれでもない自分に 推し活以外でもできる
何者でもない自分になる方法
    いつもの行動範囲から外れてみる。
    旅行をしたり、知らないお店などに行ってみる。

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