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知っトク!?健康スキル

痛み、魚の目…足のトラブルは原因を知ることが大切!専門家に聞く「足の守り方」(1/4)

掲載号 vol.52

これからの、足の守り方

今、人が100歳まで当たり前に生きる時代だと言われています。長生きはすばらしいこと。ただ長い人生を楽しむためには、やはり健康でいたいものです。fufufu読者のあなたなら、さまざまな健康法をとり入れているとは思いますが、今日からは足のための健康法もぜひとり入れて。足の寿命は意外に短く、なんと50年くらいだと考えられているからです。私たちの身体を支える土台であり、健康を支える土台でもある足。長く大切にする、“足の守り方”をお伝えします。

耐用年数は50年!?これからの、足の守り方

足の痛みは仕方がない。そう思っていませんか?

あなたは、足にトラブルが起こったら、どうしますか?例えば、魚の目、水虫、乾燥、巻き爪。そして、膝や足首の痛みに、むくみや冷え。病院にかかろうと思っても、どの診療科を受診すればいいのか迷いませんか?受診するなら、先ほど挙げた魚の目から巻き爪までは皮膚科。関節の痛みは整形外科。そして、むくみや冷えは血管外科などになります。すべて足のトラブルではありますが、症状によって診療科がわかれています。欧米では実はそうではありません。足のトラブルをすべて診る【足病科(あしびょうか)】があるのです。

「足病医学は、北米を中心に発展してきた医療分野で、100年以上の歴史があります。アメリカにいる足を専門で診る足病医は、約1万5000人。日本での歯医者さんのように身近な存在です」

お話をうかがったのは『下北沢病院』の理事長で、医師の久道勝也先生。先生は、各診療科から足病医学に関心を持つ医師を集め、“足の専門病院”である『下北沢病院』を2010年に開院しました。

「アメリカで足病医学が発展したのは、第二次世界大戦がきっかけ。兵士が歩けなくなると、戦力の損失になるだけでなく集団での行動に影響が出ます。兵士の歩行の維持が重要であるとして、軍靴の改良や足のケアなどさまざまな研究が進みました。対して日本は、日露戦争の頃から足に合った軍靴を履くのではなく、“軍靴に足を合わせる”という発想が続き、長く歩くのに重要なのは精神力だと考えられてきました。そういった足と歩行、靴に対する文化の違いが、日本に足病医学が浸透しなかった理由かもしれません」

“靴に足を合わせる”こと。実は筆者も思い当たるところがあります。少々窮屈でも、靴擦れができても「そのうち履き慣れるはず」と考えていたのです。

「靴による痛みをはじめ、足の痛みは、“よくあること”として片付けられがちです。足は、女性であれば50~60㎏の体重を支えながら、1日に6000~1万歩分、地面に叩きつけられています。それだけ過酷な状況ですから、痛みがあって当然だと思うかもしれません。しかし、本来は重労働をする足だからこそ、守ることを考えなければならないのです」

挿絵

足の健康は、人生の質を決める!

若いうちは足の痛みが数日で治まっていたかもしれませんが、実は50歳を超えたあたりからそうはいかなくなってくるのだそうです。

「それまでは、足の一部にしかなかった痛みが、50歳を超えるとさまざまな部分に同時に出るようになると言えます。実は、私たちが診察を重ねる中で、足の耐用年数はおよそ50年だと実感しています。これは、何もしなくても大きな問題なく足を使えるのが50年くらいだということです。最近では、それを示す研究報告も出てきています」

私たちは、それを理解した上でこれから足の健康を守っていく必要があります。

「足の健康は、人生の質を決めるもの。自分の足で歩くことは、日々の生活動作の中で最も基本的な要素です。歩行が困難になってしまうと身体の健康だけでなく、生きる意欲が低下するなど、心の健康にも大きく影響します。人生100年時代と言われる今、長く生きることをポジティブにとらえられるよう、しっかり歩くことのできる足を、できるだけ長く維持してほしいと願っています」

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