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知っトク!?健康スキル

あなたとパートナーのための男性ホルモン『テストステロン』の高め方。

掲載号 vol.42

あなたとパートナーのためのテストステロンの高め方。

男性ホルモン『テストステロン』を高めるのは、実は簡単なこと。そのカギは男性が持つ“認められたい”という欲求を満たすことです。

記事内容

読了時間:分

“相談できる経験者”が男性にはいない!?

 テストステロンの減少による不調は、女性の更年期症状と共通する部分が多くありますが、自分で気づけないことが大きな問題。

 「女性の更年期は、生理周期の乱れという指標があり、不調の原因を考えやすい。加えて、周囲に経験者がいるなど相談しやすい環境にあります。対して男性は個人差が大きいため、不調の原因がテストステロンの減少とは考えづらい。相談できる経験者にも出会いにくいため、なかなか解決への糸口を見いだせないのです」

 そんな男性の状況を、一番身近にいる女性が理解しておくことは、きっとパートナーにとって心強いはずです。

 「テストステロンは、簡単なことで高められます。男性は獲物を捕るために動くものですから、何かをしたときに感謝される、ほめられるという報酬があるとテストステロンは高まります。男性は、シンプルに“認められたい”のです。パートナーの食事にだけ一品おかずが多いだけでもいい。それは高価である必要はなく、瓶詰のメンマでもいいのです。男性にとっての報酬は、植物に水が必要なのと同じ。テストステロンを高めるためには不可欠なものなのです」

 運動も、テストステロンを高める効果があります。

 「適度な運動の効果は認められていますが、激しい運動では逆にテストステロンが低下することがわかっています。また苦手なことを無理にやるのもよくありません。テストステロンを高めるには、適度な運動。そして達成感を得ること。クリアできる目標を立てて、実践するのがいいでしょう。一緒にハイキングや散歩に出かけるなら、男性にその行動計画を立ててもらうことをおすすめします。運動の効果に加えて、多くの達成感が得られ、テストステロンがより高まります。任務を完了することが重要なのです」

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テストステロンの高め方

♥認められる

男性は、獲物を追うもの。ほめられる、認められるという報酬が必要。
男性は、上司に認められたり、周囲からほめられたりすることでテストステロンがアップ。パートナーの食事を、一品多くするなど少し差をつけるのもひとつの方法。家族への貢献が認められた、という満足感が得られます。

♥目標達成する

獲物を得たという満足感が重要。達成感を得られるアクティビティを!
旅行でも散歩でも、一緒に出かけるときは、男性に行動プランを立ててもらうといいでしょう。自分の立てた計画通りに行動できれば、獲物を得たという達成感が得られテストステロンが高まります。目標をクリアすることが大切なのです。

♥運動をする

適度な運動でテストステロンがアップ。激しい運動は逆効果。
運動はテストステロンの分泌を高めますが、長時間に及ぶ激しい運動は、分泌されたテストステロンが筋肉で消費されてしまいます。フルマラソンの直後は、血液中のテストステロンが低下することがわかっています。1日8000 歩など、目標を達成できる適度な運動を!

♥リラックスする

ストレスはテストステロンを低下させます。リラックスする時間を!
呼吸法を基本とする、ヨガやマインドフルネス、太極拳、気功などは、副交感神経を優位に。ラジオ体操も効果があります。“愛情ホルモン”オキシトシンや、“ハッピーホルモン”セロトニンも高まります。パートナーと一緒に取り組んでみては。

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 女性にも分泌されている男性ホルモン。更年期の女性には、「女性ホルモンが少なくなると、“オジサン化”するのでは」との不安もあるようですが、その心配はいりません。女性ホルモンより、男性ホルモンの量が多くなっていくのは確かですが、それによって女性の助けになってくれるのです。例えば、女性ホルモンが減少すると骨密度が低下、体力も低下してしまいますが、テストステロンは筋肉や骨を作る働きがあり、体力の維持に働きます。ほかにも気力を高める、認知力を高めるなどの働きもあります。これらの働きが更年期以降の女性をサポートしてくれるのです。

 

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堀江 重郎 先生

堀江 重郎 先生

ほりえ しげお

順天堂大学
大学院医学研究科 泌尿器外科学教授
医学部 泌尿器科学講座教授

医学博士。東京大学医学部卒業。日米の医師免許を取得し、アメリカで腎臓学の研さんを積む。国立がんセンター中央病院、帝京大学医学部主任教授を経て、2012年より現職。日本抗加齢医学会理事長。日本Men’s Health医学会理事長。『寿命の9割は「尿」で決まる』(SB新書)など著書多数

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