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知っトク!?健康スキル

高血圧の原因!? 冬の寒さには、命の危険も(2/3)

掲載号 vol.39

記事内容

読了時間:10分

日本の家は寒い!?“もったいない”に要注意

日本人が気づかない日本の家の寒さ。

寒さによって、上がってしまう血圧。寒さを感じると、体温を逃さないよう血管が収縮するため、血圧が上がります。長年住んでいると気づかないようですが、日本の家の多くは、実はとても寒い。先生が「家の中こそ危険」だと言う理由は、ここにあります。慣れてしまった家の寒さによって、気づかないうちに血圧が上がり、やがて血管系の病気につながる可能性があるのです。

寒さが原因になるなら、より寒い地域のほうがそのリスクが高いように感じますが、実はそうではありません。

「寒冷地である北海道や東北などは、冬の死亡増加率が低いのです(下のグラフを参照)。それは、北海道や東北には厳しい寒さに耐えられる暖房設備が整っていることが、理由のひとつだと考えています。」

冬場(12ー3月)の死亡増加率の低い
都道府県トップ10

冬場(12ー3月)の死亡増加率の低い都道府県トップ10冬場(12ー3月)の死亡増加率の低い都道府県トップ10

北欧の国々や韓国など寒い国から移り住んだ人が、日本の家の寒さに驚くこともあるようです。海外の寒冷な国の多くは、常に家全体を温めるセントラルヒーティングが主流。対して日本は、暖房を使わない時間や場所があるのが一般的。それは世界的に見ると、とても珍しいことなのだそう。海外の家は室温があまり変化しませんが、日本は寒い上に変化が大きいようです(下のグラフを参照)。

冬場の室温の1日の変化イメージ
(日本・海外の比較)

冬場の室温の1日の変化イメージ(日本・海外の比較)冬場の室温の1日の変化イメージ(日本・海外の比較)

提供:近畿大学 建築学部 岩前研究室より

日本の家は寒く、1日の変動も大きい。
1日の室温の変動を、日本と海外で比較(実際に測定した一般家庭の温度変化を参考に作成した、イメージ図)。ヨーロッパなどでは全館暖房が基本で、一日を通して同じ室温が保たれていますが、日本は一日中室温が変動。就寝時にエアコンを消すなど暖房を使わない時間帯があることも、ひとつの原因です。

血圧が上がり始める早朝は、特に注意。

「もったいない」という考えから、日本では、使っていない部屋は暖房を消すのが習慣に。布団の中に入ってしまう就寝時にもエアコンを切るのが普通かもしれません。ただ、その習慣が、室温を変動させる原因になっています。

「寒いことに加えて、家の中に温度の差ができることもよくありません。暖かい部屋から寒い部屋へ移動するだけでも血圧は上昇するからです。冬に高齢者が風呂場などで倒れるヒートショックは、血圧が急に上昇することで起こります。暖かいリビングから入浴のために寒い脱衣所へ移動し、さらに裸になる。そうすると部屋ごとの温度差によって血圧が急に上昇し、脳梗塞・心筋梗塞などの引き金になってしまうのです」

特に注意が必要なのは朝。何気ない、いつもの習慣を見直したほうがいいと先生。

「血圧は、就寝中低く、早朝から上がり始めます。血圧が上がる早朝に、寒さが加わるとさらに血圧を上昇させてしまいます。ベッドから出て、ほかの部屋へ移動するとき裸足で歩いていませんか?水で顔を洗っていませんか? 手のひらと足の裏には寒さを感知するセンサーがあります。裸足で冷たい床の上を歩いたり、冷たい水を触ったりすることでも血圧が上がります。血管や心臓に問題がなければ、それで急に命を落とすことはありませんが、その積み重ねが、いずれ疾患に結びつく可能性があります」

部屋を暖かくする、各部屋の温度の差を作らないことが実は血圧ケアになり、大きな病気の予防につながります。使っていない部屋や就寝中にも暖房使うことは、もったいないような気がしますが、脳卒中や心筋梗塞を起こしたときにかかる、身体や心、経済的な負担を考えれば、高くはない投資だと言えそうです。この冬、まずできることから始めてみましょう。

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