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知っトク!?健康スキル

肥満や糖尿病の予防に!身体は食事・運動の時間で変わる!(2/5)

掲載号 vol.33

食事・運動の時間で、『体内時計』はズレてしまう!?

起きてから1時間以内に摂りたい朝食。なぜ1時間なのでしょうか?時間をあけずに摂りたい理由は、体内時計の進み方にありました。

親時計と子時計の刻む時間がバラバラに。

体内時計には、親と子があり、親時計が子時計を指揮している。2014年の特集「痩せない理由は○○のせい!?身体にある時計の秘密とは?」で、そうお伝えしました。親時計は脳の視床下部・ 視交しこう叉上核さじょうかくという場所にあり、子時計は心臓や肝臓、胃、腸、骨、筋肉、皮膚などありとあらゆる臓器にあります。目覚めてすぐ太陽の光を浴びる理由は、親時計に朝が来たことを知らせるため。その合図を受け取った親時計は、子時計に働き始めるようにと、指令を出します。それによって、地球の自転の時間から0.5時間遅れている体内時計をリセットし、時刻を調節することができるのです。

親時計が子時計を指揮することに間違いありませんが、実は体内時計の関係はそれだけではないことがわかってきたのです。

「親時計がコントロールできない子時計もあるんです。親時計の言うことを聞かない子時計があるということですね。
親時計と子時計の関係をオーケストラに例えるなら、親時計が指揮者、子時計は楽器の奏者です。実際の演奏と同じく、指揮者は、すべての奏者を常に動かし続けているわけではありません。一日の必要なタイミングで、最もよく動くように指示を出しているのです。例えば胃や腸には、エネルギー補充の準備のため朝に、腎臓には、一日に溜まった毒素を排出するため夜に、最も働くよう指示を出しています。そうして指揮者は全体をコントロールしようとするのですが、食事と運動の合図は指揮者に伝わりません。親時計のコントロールとは関係なく、直接食事や運動の合図で動く子時計があるのです。朝の光とともに朝食が必要なのはこのため。一日の最初の食事が遅れると、それだけ親時計と子時計にズレが生じます。つまり海外に行ったときのような時差ボケを、体内に抱えることになるのです」

食事・運動は、子時計を直接動かす!

親時計(中枢時計)脳の視床下部、視交叉上核にある。 指令を出す 子時計(末梢時計)全身の臓器にある 食事・運動の刺激は親時計の指令なしに動く 子時計は親時計の指令を受けて動きますが、中には、親時計の指令ではなく、食事・運動の刺激で動くものも

朝はきちんと過ごす。では、夜の時間は?

オーケストラの演奏がバラバラになっているような状態が“体内時差ボケ”。親時計は朝なのに、子時計は夜といった状態です。

「親時計に一部の子時計が連動しないのは、本来よくできたシステム。目が見えず光の合図が受け取れなくても生きられるように、食事や運動の合図で、直接子時計が動くようになっているのです。しかし“社会的な時間”で生活する現代人にとっては、逆に不都合になってしまうようです」

健康志向の高まりから、朝の時間の使い方を考える人は増えました。しかし、夜はどうでしょうか。忙しさから、夕食や就寝の時間が遅くなってしまう人は少なくありません。

「朝をきちんと過ごしている人でも、夜はそうではないことが多いのです。夜の過ごし方を見直さないといけません。そうでないと、朝のプラスがなかったことになってしまうのです」

朝の光を浴びる、朝食を摂る。それだけではなく、一日を通して食事や運動を考えないと体内時計のリズムに合わせた生活にはならないのです。何を食べるか、どんな運動をするのかに加え【いつ食べるのか、いつするのか】ということも重要になってくるのです。

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