病気は必ず発症するの?遺伝子検査で、わかること。
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病気は必ず発症するの?遺伝子検査で、わかること。
キットを購入して、サンプルを返送するだけ。簡単で安価になったことから近年、注目されている遺伝子検査。遺伝子は変わらないため、検査は生涯で一回だけ。でも、遺伝子の働きは変わっていくもの。この検査では、どんなことがわかるのでしょうか。
遺伝子は変わらない。変わるのはそのスイッチ。
がんや糖尿病は、本当は避けることができるもの。悪い生活習慣を続け、悪い遺伝子のスイッチを入れてしまうことが、発症の原因なのです。病気にならないようにするためには、まず自分自身の遺伝子情報や、受け継いだ体質を知っておくこともひとつの方法だと言えます。
病気の予防の方法として近年、注目されているのが遺伝子検査。かつては100万円近くかかっていたものが、ぐんと安価になり自宅で簡単にできるようになったことから、とり入れる人も増えてきました。美容やダイエット対策として調べるものなどさまざまな種類があります。遺伝子検査は生涯で一度だけでOK。遺伝子そのものが変化することはないからです。遺伝子のスイッチは環境や生活習慣でオンにもオフにもなるのに、検査が一度だけでいいとは、少しわかりにくいかもしれません。
「遺伝子検査は、遺伝子情報から、病気のリスクや遺伝的な体質を調べるものです。この検査で見ているのは、わかりやすく言うと“遺伝子の形”です。自動車に例えると、ハンドルやタイヤ、ガソリンタンクなど、パーツがそろっているかどうかを確認するようなもの。ハンドルの動きや、タイヤの状態、ガソリンの量など車が快適 に走れる状態かどうかまでを見ているわけではないのです」
アクセルに例えられるがん遺伝子や、ブレーキに例えられるがん抑制遺伝子が、どう働いているのかまでは、この検査ではわからないということ。よい遺伝子のスイッチがオンになっているのか、悪い遺伝子のスイッチがオンになっているのかを調べることはできないのです。
- どう予防するか?を考えよう。
- 検査キットを購入し、だ液などのサンプルを返送するだけで結果がわかる。価格も簡易的なものは数千円からあり、遺伝子検査は身近なものになってきました。調べられる項目は、検査機関によってさまざま。がんや2型糖尿病をはじめとした生活習慣病などのリスクや遺伝的な体質を知ることができ、項目数は数項目から約300項目まで幅広くあります。弱い部分を知り、予防に役立てられる検査だと言えます。