プレ更年期の守り方。この後訪れる“激動”に備える
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プレ更年期の守り方。この後訪れる“激動”に備える
女性は1週間ごとに身体と心が変化 しますが、30代後半からは、また少し違った変化があるかもしれません。それをきちん受け止めれば、この先も快適に過ごせます!
多彩な症状は女性特有のもの。
「すごく暑いのに、足だけが冷えてる……」「なんだか仕事がはかどらない」。そんな風に、以前と比べて“何か違う”と感じることが、30代後半から多くなるかもしれません。そのゆるやかな変化は、女性ホルモンの分泌が減少し始めたサイン。
「分泌が減り始める、38歳くらいから45歳までを、“プレ更年期”と呼んでいます。女性ホルモンには美と健康を守る働きがありますから、減少が始まると、心身に影響が出てきます。この後に迎える更年期の予兆ともいえる時期。戸惑うこともあるかもしれませんが、女性ホルモンが関係していることがわかれば、対策を立てやすくなりますよ」
プレ更年期の始まりの症状は、実にさまざまで、あまり気にならないこともあるそうです。
「『風邪をひいたのかな?』というような感じから、『うつ病では?』と思うようなことまで、本当に多彩。とても不安定で、今、自分自身に起きていることを、うまく言い表せないほどに揺れ動いています。それでも『こんな症状はある?』と聞かれると『そうそう』と、あてはまることがあるとわかる。そのようにはっきりとしないのが、プレ更年期の症状なんです」
変化を受け止めて手当ての方法を見つける。
このページの下にあるのは、プレ更年期に起こりやすい症状。あてはまることがあれば、この時期にやるべき、身体の守り方を考えていきましょう。
「不安定な時期なので、それがプレ更年期の症状なのか、ストレスによるものなのか判断しにくいこともあります。ただ、どちらにしてもその症状に気づいたら、自分の身体ときちんと向き合うようにしましょう。この時期にある女性は、仕事をしている人であれば、責任が重いポジションにいることが多く、育児が大変な時期の人であれば、子どもを優先して、自分のことは後回しにしがちです。この後に続いている長い人生を、健康で楽しく過ごすためにも、身体の変化を見逃さないで」
身体と心の変化を受け止め、その手当ての方法を見つけておくことが、 この後の更年期を快適に過ごすために大切なのだそうです。
「プレ更年期は、この後に控えている更年期の予行演習。更年期の症状にどう対策すればいいのか、それを徐々に学んでいく時期です。キレイと元気を守る方法はいくらでもあります。症状が軽いうちに、試行錯誤をしながら自分に合ったケアを見つけて。そうすることで、更年期に起こるつらい症状を予防できます」
基本の生活習慣の上に工夫を積み重ねて。
「女性ホルモンは限りある貴重なアンチエイジング成分。少しでもその減少をゆるやかにすることが、美しさや、心身の健康のために大切。栄養バランスの取れた食事や、心地よさを感じる運動、質のいい睡眠。その基本の上に、身体と心をいたわる工夫を積み重ねて。それが女性ホルモンの減少をゆるやかにすることにつながります」
ここできちんとメンテナンスをすれば、女性ホルモンはまだまだ働いてくれます。
38歳くらいから、少しずつ感じる身体と心の変化。ここに挙げているような症状があったら、女性ホルモン減少のサイン。自分に合った手当ての方法を見つけて未来に備えましょう!
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身体が冷え、
★朝、顔や目がはれる
むくみやすくなる
★足がむくんだり、戻りにくくなった
★上半身は熱いのに、下半身は冷えている
★頭が重く、耳鳴りや目まいがする -
ボーッとして
★集中力が続かず、仕事や家事がはかどりにくい
集中できなくなる
★物忘れがひどくなる
★判断力がにぶる -
身体のコントロールが
★急に熱くなったり、寒くなったりする
うまくできなくなる
★頭や顔に急に汗をかく
★急に心臓がドキドキする
★目まいがしやすくなる
★便秘や下痢をしやすくなる -
粘膜や、皮膚が
★目がかゆい、疲れやすい
過敏になる
★鼻がグズグズする
★口が渇く
★皮膚や乳輪、乳頭が敏感になる -
心が不安定になる
★つまらないことにこだわり、
クヨクヨする
★落ち込みやすくなる
★やる気がわかない
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筋肉や骨が弱くなり、
★手首や膝などの関節が痛む
関節が痛くなる
★首が痛み、寝違えることが増える