ロート製薬は世界110か国以上で事業を展開しています。その国で人気の商品を通して、日本とは異なる文化や健康事情を、現地に滞在経験のあるスタッフが紹介します!第3回は「インドネシア共和国」。東南アジア南部に位置し、首都ジャカルタのあるジャワ島、バリ島、スマトラ島など大小13,000以上の島からなる群島国家。人口は2億7,000万人で約300の民族が暮らすと言われています。
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世界最大のイスラム教大国、インドネシアの日常。
インドネシアといえば日本ではバリ島が有名で、観光地としても人気です。“神が宿る島”と呼ばれるバリ島では、ヒンドゥー教を信仰する人がほとんどですが、インドネシア全体では9割近い人がイスラム教徒。世界最大のイスラム教大国なんですよ。
イスラム教には、さまざまな戒律があります。例えば礼拝は一日5回。もちろん仕事中でも行います。
女性は肌の露出を少なくすることが求められ、ヒジャブというベールで髪を隠す人が多いのです。また、飲食において豚肉や豚由来のものは口にできず、飲酒も禁止されています。そんな中で、イスラムの教えで“許されている”という意味を持つ【ハラル】が選択の手段となります。飲食を中心に生活全般にハラルは欠かせないもので、信仰が厚い人ほど重視します。
安心して化粧品を選べるのは
ハラル認証マークのおかげ。
ハラルは、さまざまな「もの」「こと」に存在します。実は、食品や化粧品の原材料が豚由来ではなくても、製造工程に許されないことがあるとハラルにはなりません。ですから、製造工程まで確認できないものは買わない、食べない人もいるんです。その不便さを解消するために生まれたのが【ハラル認証マーク】。食品や化粧品のほか、ホテルやレストランのサービスにもハラル認証マークはあり、イスラム教徒は「安心・安全」の判断材料にしています。化粧品では、インドネシアのメーカーが99年に国内初のハラル認証を取得し、今では多くのメーカーがハラル化粧品を販売。「化粧品を選びやすくなった」と喜ばれています。ロートの化粧品もすべてハラル認証を受けているんですよ。中でも人気なのはスキンケアシリーズ『Khali sa(カリサ)』。ハラル認証を受けている上に防腐剤フリーなので、成分を気にする女性に好評です。
日やけ止めは
ウォータープルーフではないものが人気!?
日本では汗や水に強いウォータープルーフの日やけ止めが人気ですが、インドネシアではそうではありません。それには毎日の礼拝が関係しています。イスラム教徒は礼拝の前に手足、口のほか、顔や髪なども水で清めます。このとき、顔にウォータープルーフの日やけ止めを使っていると水をはじいてしまうため、きちんと清めたことにならないのです。紫外線のダメージから肌を守るために日やけ止めは必須アイテムですが、あえて、耐水性の低いものを選ぶんですよ。
一日中布で覆われた
頭をスッキリさせたい!
熱帯の国でヒジャブを着用すると暑くないの?と思いませんか。ヒジャブには通気性のよい生地が使われていて、意外にも汗びっしょりなんてことにはなりません。でも、髪がはみ出ないようヒジャブの内側にインナーを着けることもあり、湿気がこもりがち。頭皮のにおいやフケ、かゆみに悩む女性も少なくありません。そこで人気なのが、においやフケを防ぐシャンプー。すっきりした洗い上がりに加えて、髪がサラサラになると、多くの女性に喜ばれています。
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