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ほっこり癒しの時間

東京下町を気ままにお散歩♪古今の文化を楽しむ浅草の旅(2/2)

掲載号 vol.8

記事内容

読了時間:8分

時代を超えて受け継がれる、古くて新しい浅草。

浅草寺の境内を歩いていると、どこからか聞こえてくる楽しげな声。見上げると、すぐそばにある遊園地『花やしき』のアトラクションが。江戸末期に植物園として開園し、後に日本初の遊園地となった『花やしき』は、レトロな雰囲気が懐かしくもあり新鮮でもある小さな遊園地。射的をしたりローラーコースターに乗ったりと声を上げて遊んだ後は、『花やしき』のシンボル「Beeタワー」へ。地上45メートルからの眺望が楽しめるここは、浅草寺も東京スカイツリーも一望できる特等席。昭和25年(1950年)当時は、浅草一の高さを誇っていたそうですから、今の東京スカイツリー並みに、注目を集めていたのかも知れません。

六区ブロードウェイ、伝法院通りを経て向かったのは、仲見世通りから1本東に入ったメトロ通りに佇む、手ぬぐい専店『ふじ屋』。手ぬぐいが庶民に普及したのは江戸時代のことで、江戸中期には、歌舞伎役者が愛用した、家紋や独自の紋様を入れた手ぬぐいが大流行しました。「江戸の人にとって手ぬぐいは実用的なものとしてだけでなく、おしゃれ小物でもあり、自分なりに使い込んでいました。それが“粋”なんです」と話すのは、二代目店主で絵師の川上千尋さん。聞けば、江戸っ子は、当時から手ぬぐいを飾って楽しんでもいたそうです。

大流行といえば、すき焼もまた外国からもたらされた食肉文化が、明治時代に牛鍋として開花した浅草名物です。この旅の夕食にと選んだのは、明治から続くすき焼の老舗『ちんや』。割下と牛肉の焼ける香りに食欲をそそられながら頬張ったお肉は、とろけるほど柔らかく、思わず笑みがこぼれる味わいでした。

浅草の今と昔を感じながら歩く旅。古くから続くものは、実は当時の最先端だったということに気づかされました。伝統を守りながらも、新しいものを受け入れる、そんな好奇心にあふれた貪欲さと懐の深さを持つ浅草からよい刺激をもらうことができました。

レトロな遊園地で、童心に返って大はしゃぎ。
浅草花やしき

江戸末期に牡丹や菊細工を見せる植物園として開園し、昭和24年には遊園地としてスタート。日本に現存する最古のローラーコースターなど、子どもから大人まで楽しめる本格アトラクションがそろう上、下町ながらの、ほのぼのした雰囲気も楽しめるスポットです。
東京都台東区浅草2-28-1 ☎03-3842-8780 10:00~18:00 ※季節・天候により異なる
入園料/大人(中学生以上) \900、小人(5歳以上)・65歳以上\400

江戸っ子の粋が詰まった、手ぬぐいの専門店。
ふじ屋

昭和21年創業の手ぬぐい専門店。江戸の粋が感じられる伝統的な図柄から、歳時記やお伽噺をモチーフにしたオリジナルまで、約300種類の手ぬぐいが店頭に並びます。「め鯨(くじら)」や「京傳(きょうでん)手拭」など、しゃれの効いた手ぬぐいは、どれも斬新。
東京都台東区浅草2-2-15 ☎ 03-3841-2283 10:00~18:00 木曜定休

明治から続く老舗すき焼店で、文明開化の味を堪能。
ちんや

明治13年に料理屋として開業、同36年にすき焼専門店となった『ちんや』。下足番がいたり、明治の洋館を意識した個室があったりと昔ながらの風情満点。旨味の強い雌の黒毛和牛肉と、その濃厚な風味にマッチする甘めの割下を組み合わせたすき焼は、うっとりするおいしさです。
東京都台東区浅草1-3-4 ☎03-3841-0010 月~金曜(火曜定休)/12:00~15:30、16:30~21:30 土曜/11:30~21:30 日曜・祝日/11:30~21:00 すき焼\3,500~

東京スカイツリーを眺めるならココで!
吾妻橋西詰は、定番のビューポイント!

浅草のお隣、墨田区押上に建設中の東京スカイツリー(5月22日開業予定)を眺めるなら、隅田川に架かる吾妻橋の西詰がおすすめ。東京スカイツリーとともに、周囲の高層ビルやランドマークを併せて写真に収めることも可能です。隅田川を境に、超近代的な建築と寺社仏閣や下町風情が混在する〝今″の浅草をぜひ体感してみて。

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