山歩きの魅力を実感! 自然の中で身体を動かすトレッキング

山歩きは、たくさんの“ご褒美”をもらえる！

本格的な夏が始まると、山好きの友人たちは「いよいよトレッキングの季節が到来！」とソワソワしだします。2013年に富士山が世界遺産に登録されてから、私の周りにもトレッキングを趣味にする人が増えたように感じます。そして今年から、“山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日”として8月11日を“山の日”に制定。山にはどんな魅力があるのか知りたくて、山の日が制定された記念すべきこの年に、トレッキングに挑戦することにしました。

……とは言っても、山に出かけるには何を用意したらいいのか、そしてどの山を目指せばいいのか。迷った私はトレッキングツアーに参加することに。今回ツアーガイドとして山を案内してくれるのは、モンベル長瀞店の本間寛子さんです。

「山歩きは身体を動かす爽快感のほかにも、たくさんの“ご褒美”があるんです。例えば山頂で、壮大な景色を見ながら食べる“山ごはん”は普段の食卓でいただく食事とは別の楽しさと喜びがあります」。

そんな本間さんの言葉にワクワクしながら、お弁当や防寒着、雨具などを詰めたバックパックを背負い、初めての山歩きに出発です。

日常から解放され、元気がチャージできる！

山中では、杉とヒノキの見分け方や、遠くに見える山の名前を教えてもらい、普段は見過ごしていた自然に触れることができます。キツい登りでは息が乱れ、足を前に出すのもやっとですが、「ほら、空が近くなってきましたよ」という本間さんの言葉に励まされ、「この先の景色を見てみたい！」という好奇心で足が進みます。そしてやっとたどり着いた山頂では、目の前に広がる景色に感動しながら、自分の足でここまで登ってきたのだという喜びに包まれました。存分に身体を動かしてお腹が空いているから、いつもと変わらないお弁当も、本当においしく感じられます。普段は、仕事や家事に育児と、“やるべきこと”で頭の中はいっぱいですが、山道を夢中で歩いていると、日常から解放されて頭も身体も軽くなり、元気がチャージされるよう。

「山登りのコツは、自分の歩幅、自分のペースで歩くこと。普段はゆとりのない人も、夢中で歩いているうちに本来のペースを取り戻し、気持ちもクリアになるんです」と本間さん。

自然の中を歩いていると頭の中がスッキリ。知らなかった山登りの意外な魅力を感じられました。

そして下山後に汗を洗い流す銭湯も、楽しみのひとつです。心地よい疲れで、今夜はぐっすり眠れそう。ごはんを食べる、お風呂に入る、眠る……といった普段の生活が、山歩きをすることで、格別の“ご褒美”に！　気持ちもリセットされ、明日からの活力が湧いてきました。