Vol.1
病気の予防や改善を目指す薬膳。
お家でできるレシピをご紹介します。
女性のためにぴったりな、縁起がよく、華やかな、ご膳を紹介します。
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女性のためにぴったりな、縁起がよく、華やかな、ご膳を紹介します。
お正月を忙しく過ごしていた女性が、ようやくゆっくり休める日が“女正月”。
女性のためにぴったりな、縁起がよく、華やかな料理を提案。
女正月とはどんな日?
女性は年末から、おせち作りや、お正月にお年賀の挨拶にくる親戚やお客さまの接待などで休めないことから、年賀行事が一段落した1月15日頃を「女正月」と呼んでいます。奉公人やお嫁さんが実家に戻ったり、地方によっては男性が家事を一切行い、女性を休ませていたわる日なのです。近畿から西寄りの地方では、女性の骨休めにちなんで「骨正月」と呼ぶ地域もあります。
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肌荒れを予防する鰆(さわら)と、血行をよくする小豆ご飯を一緒に!
鰆の南天焼きと小豆生姜ご飯◎鰆の南天焼き
材料(4人分) (A) 鰆…4切れ
卵白 … 2個分
塩 … 少々
いくら…適量
三つ葉…適量濃口醤油 … 大さじ2
みりん … 大さじ1
酒 … 大さじ1
生姜絞り汁 … 大さじ1/2作り方
① バットに(A)を合わせ、鰆を30分程漬け込む。
② 卵白は塩を加えて角が立つくらい、しっかりと泡立てる。
③ オーブンを200度に熱し、水気を拭いた鰆を7~8分焼く。
④ ③の鰆の上に②をのせ、さらに2~3分焼く。
⑤ 器に盛り付けて、いくらとみじん切りにした三つ葉を散らす。◎小豆生姜ご飯
材料(4人分) 白米 … 1と2/3カップ
もち米 … 1/3カップ
小豆 … 30g
塩 … 小さじ1/3
生姜の佃煮 … 60g<生姜の佃煮>
生姜…500g 甜菜糖…140g
濃口醤油…240g
1.生姜は粗みじん切りにする。
2.鍋に生姜・甜菜糖・醤油を 加えて煮詰める。作り方
① 小豆は洗って7~8分茹でて火を止め、そのまま自然に冷ます。
② 白米ともち米を一緒に洗い、①と合わせて炊飯器に入れる。
③ ①の煮汁に水を加えて、炊飯器の規定の水分量(2カップの線)より少し多めに入れる。
④ 塩を加えてひと混ぜして炊く。
⑤ 炊き上がったら生姜の佃煮を加えて、混ぜ合わせる。
調理のPoint 鰆の南天焼き/卵白をしっかり泡立て、焼く時は焦げ目がつかないよう、雪のイメージで白く仕上げてください。小豆の生姜ご飯/小豆の有効成分は、茹で汁にたっぷり含まれているので、ご飯を炊く時に使いましょう。
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薬草とも言われる菊花は、体にいいだけでなく見た目も鮮やか。
菊雑煮材料(4人分) 菊花(黄)…4輪
春菊…100g
カニ身(むき身)…30g
角餅…1個だし汁(鰹・昆布)…930cc
塩…小さじ2/3
濃口醤油…小さじ2/3
おろし柚子…適量作り方
① 菊花は酢少々(材料外)を加えた湯で茹でて冷水にとり、水気をよく絞る。
② 春菊は茹でて冷水にとり、水気をよく絞って1cm長さに切る。カニ身はほぐし、角餅は1/4に切る。
③ 鍋にだし汁とカニ身を加えてひと煮立ちさせ、菊花を加えて箸でよくほぐし、全体に広げる。塩と濃口醤油で味を調えた後、水溶き片栗粉適量(材料外)でトロミをつける。
④ お椀に注ぎ入れて、こんがりと焼いた角餅を浮かべ、春菊とおろし柚子を添える。
調理のPoint あっさりとしたお雑煮なので、お餅をこんがりと焼いて、香ばしさをプラス。お椀いっぱいに広がった菊花は、目も楽しませてくれます。
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干し柿と大根の珍しい和え物。疲れた胃腸にやさしい一品です。
干し柿と大根のおろし和え材料(4人分) 干し柿…2個
べったら漬け…150g
大根おろし…200g
百合根…1/2個
柚子皮…少々酢…大さじ4
甜菜糖…大さじ1
塩…小さじ1/2作り方
① 干し柿とべったら漬けは1cm角に切る。
② 百合根はほぐして食べやすい大きさに切り、さっと茹でる。
③ 大根おろしは軽く水気を切り、酢、甜菜糖、塩と千切りした柚子皮を加えて味を調える。
④ ①②③を合わせる。
調理のPoint べったら漬けが手に入らない場合は、大根を1cm角に切り、塩を少々ふって、しんなりしたら水気を絞って同じように使いましょう。また、干し柿がベッタリしないように、混ぜ過ぎには注意してください。