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ふふふなコラム

視覚障害のある方と歩行を助ける盲導犬正しい知識でサポートしたい。(2/2)

掲載号 vol.36

記事内容

読了時間:5分

すこやか目知識「盲導犬に出会ったら」

すこやか目知識すこやか目知識
盲導犬に出会ったら

街で盲導犬とそのユーザーに出会ったときの
正しい接し方を知っておきましょう

盲導犬はどんな犬?
どのように歩行をサポートするの?
日本で活躍する盲導犬の8割がラブラドール・レトリバー。穏やかな性格で環境適応力が高く、人間と協力して何かすることが好きな犬種です。周囲の人に威圧感を与えないやさしい顔つき、短毛で手入れが楽なこともポイントです。彼らは体にハーネス(胴輪)を装着し、盲導犬ユーザーはハーネスについたハンドルを持ちます。これを通してユーザーに情報が伝わります。例えば、ハーネスが少し上に動いて止まると昇りの段差か階段がある、というように。原則としてユーザーの左側を歩き、安全な歩行移動を支えます。
盲導犬と出会ったときの
正しい接し方は?
盲導犬がハーネスを着けているときは仕事中です。手招きや口笛などで気をひかない、食べ物を与えない、大きな声を出さない、自分の犬を近づけないようにしてください。ただし、盲導犬と歩いていても道に迷ったりすることはあるので、困っている様子のときや交差点で信号を待っているとき、犬ではなく盲導犬ユーザーに「どちらへ行かれますか」「お手伝いしましょうか」などと声をかけましょう。危険度の高い駅のホームなどでは、誘導するとより安心です。
盲導犬は信号の色を認識しているの?
犬の目の網膜にある神経細胞は、人間に比べて色を感じる細胞がとても少なく、はっきりと認識していません。「青は進む」「赤は止まる」「黄色は注意」などを盲導犬が判断するのは難しいのです。実は、ユーザーが自分の耳や感覚を頼りに判断しています。音が出る信号であれば音によって判断し、音がない場合は動いたり停まったりする車の音や周りの様子から安全を確認します。そんな時、周囲の人からの「赤ですよ」「青になりました」というひと言があると、大きな安心につながります。盲導犬ユーザーに限らず、白杖を持った人にも同様に声をかけるとよいですね。

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