冬の空気の乾燥は、お肌の大敵! 肌にとって過酷な季節は終わりましたが、それでもまだ肌が乾燥するなら汗が不足しているのかも。汗と皮膚のスペシャリスト、室田浩之先生に詳しく教えていただきました。
空気のせいだけじゃない!肌の乾燥は“汗”も原因!?
読了時間:4分
空気のせいだけじゃない!肌の乾燥は“汗”も原因!?
汗は肌を潤してくれる天然の美容液。
肌が乾燥する原因はさまざま。冬のカラカラに乾いた空気も、肌にダメージを与える大きな要因のひとつで、毎年悩まされている人も多いはず。でもこれから春に向かって湿度が上がっても、まだ肌が乾燥するようなら、それは汗をかけなくなっていることが原因かも?
「汗は99%が水分です。身体の中から肌の表面に汗、つまり水分が出ることで肌を潤します。さらに、汗に含まれる“天然保湿因子”と呼ばれる保湿成分が、肌表面の角質に、水分を留めてくれるのです。だから、汗を十分にかけていないと、肌は乾燥しやすくなります。『汗をかくのは嫌!』という人も多いですが、汗は肌にとって味方なのです」
汗をかけなくなる原因には、年齢や環境、生活習慣によるものも。
「汗をかく量は12〜13歳がピークとなります。歳を重ねるにつれて汗の量は減っていき、足、お腹、背中、腕の順に汗をかきにくくなっていきます。さらに、エアコンの効いた部屋で過ごす時間が長い、あまり運動しないなど、日頃から汗をかく機会が少ないと汗腺の機能が低下し、ますます汗をかけなくなってしまいます」
肌の潤いは化粧品などで「与える」ことに加えて、汗をかき、身体の中から潤いを生み出せるようになることも大事です。これからの季節、運動などでしっかり汗をかいて、潤いのある肌を手に入れましょう。