ドライアイにまつわる 疑問Q&A
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ドライアイにまつわる 疑問Q&A
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- 目の乾きや疲れ、かすみ、異物感のほか、光がまぶしい、目が開けづらい、目が赤い、かゆいといった症状を訴える人もいます。ドライアイは、症状が実に多彩なのです。
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- ドライアイは誰でもかかる可能性のある病気で、さまざまな要因があります。エアコンなどによる空気の乾燥や、スマートフォンやパソコンの使用で、まばたきの回数が減ることも要因になります。特に女性は、男性よりもドライアイ患者が多く、高齢になるとさらに多くなります。
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- ドライアイは、涙が少ないタイプと、涙が蒸発するタイプがあるとされていますが、ここに新たに加わったのが新型ドライアイ(水濡れ性低下型ドライアイ)です。涙は十分にあるのに、目(黒目)の表面に涙がうまくのらないことが原因で起こります。強い痛みや不快感があるのに、目の表面に目立った傷がなく、診察や検査で異常が見つかりにくいことも。通常、まばたきのたびに、まぶたがワイパーのような役割をして、目の表面に涙を塗り広げるのですが、新型ドライアイは、涙を塗り広げる間に黒目の部分が涙を弾いてしまうのです。スマートフォンやパソコンのヘビーユーザーに多いと思われます。最近はよい薬も開発されていますし、診断できる眼科医も増えてきていますから、必要以上に怖がる必要はありません。
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- まばたきをせずに目を10秒開けていられるかがポイント。10秒を超えても開けていられるようなら大丈夫。5秒も開けていられないという人は、ドライアイの可能性があります。つらいようであれば眼科を受診しましょう。
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- 40歳を超えると気づきにくい可能性があります。加齢によって、黒目の感覚が鈍くなってしまうからです。玉ねぎを刻んでも目がしみなくなった、と感じたことはありませんか? それは黒目の感覚が鈍くなっているのです。不快感や見えにくさがまったくなければ、病気ではありませんから、気にしなくてもいいでしょう。
- 一般的に言われている涙目は、医学的に【流涙症】と言います。原因はさまざまで、涙が鼻へ抜けていく排水路が詰まっていたり、白目を覆う粘膜がたるむことでも起こります。意外かもしれませんが、ドライアイもひとつの原因です。風が当たって目が乾燥すると、反射的に涙が出てきますよね。それと同じで、目の表面の涙に異常があると、多量の涙を出してその異常を治そうとするのです。涙が出るという症状を訴える人が、ドライアイだったということはよくあります。
- 治ると思っている人が多いですが、完治はしません。ドライアイは、加齢や生活環境などが原因の病気。私たちはそれらの原因と常に隣り合わせの状態ですから、ずっと管理をしていく病気なのです。その人に応じて目薬などで不快感が出ないレベルに管理していくのが、ドライアイの治療です。