コーヒーにはさまざまな健康効果があるけれど、紅茶にはない⁉そんなことはありません。紅茶には、生活習慣病予防に役立つ健康効果があるのです。紅茶の機能性に関する研究を行う、高見澤菜穂子先生にお聞きしました。
生活習慣病対策におすすめ!紅茶は脂肪と糖を吸収しにくくする
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生活習慣病対策におすすめ!紅茶は脂肪と糖を吸収しにくくする
食事に併せるほか、おやつの時間にも。
一部のがんの発症リスクを抑えるなど、さまざまな健康効果が報告されているコーヒー。レストランやカフェなどで「コーヒーか紅茶か」を選ぶとき、その健康効果を考えてコーヒーばかり選んでいませんか?でもそれは、とてももったいないこと。紅茶にも健康効果があるのです。
「紅茶には、血糖値の上昇を抑える効果があります。食事から摂った糖質は、酵素によって身体に吸収されやすい形になるのですが、紅茶は、この酵素の働きを抑えるため、糖が消化されにくくなり吸収される量を減らすことができるのです。これが、血糖値の上昇を抑える仕組みです」
血糖値の上昇は、糖尿病に、さらには高血圧など生活習慣病につながる要因。紅茶はその予防に役立つと言えます。
「加えて、食事から摂った脂肪も、糖と同じ仕組みで吸収を抑えられることがわかっています。糖と脂肪を吸収しにくくするチカラがある紅茶は、生活習慣病対策におすすめの飲み物なんですよ」
例えば糖質・脂質を含むケーキを食べるとき、「紅茶と一緒にいただけば、ひと口かふた口は食べなかったことにできると言えるかも」と先生。これからは、紅茶も選択肢に加えてみては?