『足が痛い』Q&A | 靴の選び方は?・効果的なストレッチは?
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『足が痛い』Q&A | 靴の選び方は?・効果的なストレッチは?
- かかとにまったく高さがないフラットな靴は、実はとても歩きにくいのです。歩くときは、かかとから着地して転がるようにして前に進むので、少しかかとが高い(1cmくらい)ものが機能的にはよい靴だと言えます。スニーカーはフラットに見えて、少しだけかかとが高くなっているものがほとんどです。
- 程度にもよりますが、扁平足そのものは悪いものではありません。人の顔がそれぞれ違うように、足にもさまざまな形があり、アーチの高い人もいれば低い人もいます。いわば個性です。ただ、それによって起こりやすい障害はあります。扁平足による二次的な障害(変形や痛みなど)に気をつけましょう。
- 外反母趾は、ハイヒールだけが原因ではありません。アキレス腱が硬いことで生じる、アーチのくずれも大きく影響しています。それによって各関節がうまく働かなくなった結果、踏み込んだときに親指が正常に曲がれずに内側に向いてしまうのです。ですから、フラットな靴でも外反母趾になることはあります。
- 足の特徴によってどうしても歩き方が決まってきますから、同じ場所が靴に当たり続けて、結果タコができているのだと考えられます。タコは皮膚科で削る治療を受ける人が多いと思いますが、歩き方が同じだと、また同じ場所にできてしまいます。タコができないように予防するには、インソールで足の特徴を矯正し、かかる力が扁らないようにするのも有効です。
- 靴の中で、指が浮いていたり、傾いている可能性があります。そもそも爪は丸くなる習性がありますが、歩く、立つなど指に荷重がかかることでそれを抑制しています。事実、寝たきりの人は、巻き爪のことが多い。きつい靴をはかない、家では裸足で歩くなどして、指を使うようにしましょう。
- 足に合った靴を選ぶことです。サイズだけでなく、ワイズ(足囲)も考えて選びましょう。ワイズは靴によってさまざまで、ヨーロッパの靴はワイズが細く、アメリカは広いものが多いです。今持っている靴で靴擦れができる場合は、ストラップなどの利用を。足が靴にフィットして靴擦れを予防できます。
- 座る、立つ時間が長い人はむくみやすくなります。心臓へ血液を戻すため、ふくらはぎの筋肉が収縮してポンプの役割を果たしていますが、動かず足を下げていることでふくらはぎの筋肉が使われず、血液が戻りにくくなるためです。スニーカーなど歩きやすい靴で歩き、ふくらはぎの筋肉を動かすようにしましょう。座っている時間が長い人は、弾性ストッキングをはくのも有効です。
- 外反母趾、関節障害、足底筋膜炎、タコなど、さまざまな足のトラブルは、アキレス腱の硬さもひとつの原因。
足が痛い、と感じている人は、このストレッチを試してみましょう。痛みがない場合もトラブルの予防になります。
- ①両手を伸ばし、壁を押さえる。
- ②片足を後ろに引き、前足の膝をゆっくり曲げて腰を落とす。
- ③後ろに引いた足のアキレス腱が伸びることを意識しながら30秒~1分。
- ④足を変えて同じように行う。片足30秒~1分をそれぞれ5回行う。