Vol.3
美と健康のために正しいと思うこと。
その常識を徹底検証していきます。
コーヒーのポリフェノールで抗酸化。
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コーヒーのポリフェノールで抗酸化。
コーヒーって本当はカラダにいいの?悪いの?
胃腸によくない、子どもは飲んじゃダメなど、長年健康に悪い印象を持たれてきたコーヒー。最近では、がん予防や成人病予防になるといういいウワサも聞くようになってきました。コーヒーにまつわる健康への影響、本当はどれが正しいのでしょう?
コーヒーのポリフェノールで抗酸化。
80年代に「コーヒーはコレステロール値を上げる」という学説が発表されたことがあります。ところが調べてみると、これは煮出したコーヒー豆を使ったデータによるもので、その後、フィルターを使って入れたコーヒーでは脂質はほぼ取り除かれ、コレステロールに影響はないことがわかりました。現在では、コーヒーにはクロロゲン酸というポリフェノールが含まれ、赤ワインやお茶と同じく抗酸化作用があることが認められています。
人間は、酸素を取り入れてエネルギーを作り出していますが、その時に活性酸素という体に悪さをする物質が作り出されます。体内のSODなどの抗酸化物質がこの活性酸素を処理してくれますが、足りない分を外部から取り入れるポリフェノールなどが処理してくれるのです。生活調査データを取ったところ、日本人はポリフェノールの約7割を飲料から摂取していることが分かりました。ポリフェノール摂取に、飲み物は欠かせない存在だったのです。
ポリフェノールは、1日あたり1000~1500㎎摂ると体によいとされています。これは日本茶に換算すると約10杯ですが、コーヒーだと約5杯。赤ワインであれば500㎖程度ですが、こちらはアルコールが苦手な人には薦められません。その点、コーヒーは気軽に無理なく摂れる飲み物であると考えられそうです。
ただ、コーヒーはあくまでも嗜好品。効果を目的に飲むのではなく、おいしく楽しんで飲みましょう。