枕にまつわる 疑問Q&A
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枕にまつわる 疑問Q&A
枕の高さは好みで決めていい?
仰向けに寝た状態で首の角度が約15度前後くらいになるのが、枕の最適な高さです。感覚としては、首から肩にかけて力が入っていないこと、スムーズに呼吸できることが最適な高さの目安になります。最適な高さは、わずか5㎜という繊細な調整で変わるので、タオルを1〜2枚程度重ねて、細かく調整してみてください。
寝相が悪くなるの?
まず、寝返りと寝相は違うことを知っておきましょう。寝返りは血液やリンパ液などの循環にかかわる大事な動作で、体温調整の働きもあります。身体が自ら求めて行っている動きです。寝相は寝ているときの体勢ことで、例えば寝相が悪いというのは、寝苦しくて身体が辛さを感じ、苦しまぎれに行っているアクションかもしれません。枕が合っていないと、目覚めたときに枕に頭が乗っていません。つまり睡眠時の身体が楽だと感じていないので、寝相は悪くなります。
疲れが取れないのは枕が合わないから?
合わない枕は、拷問のようなもの。疲れが取れないばかりか、寝つきも悪くなり、辛い疲労感や肩こり、首のこりが慢性化してしまいます。また、頭痛や腰痛など全身の不調までも引き起こしてしまう可能性があります。高過ぎても低過ぎても適切な首姿勢が取れなくなりますし、柔らか過ぎても、頭が沈み込んでしまい、スムーズに寝返りを打てなくなることもあります。
一度自分に合った枕を買えばOK?
買ったときに枕がピタッと合っていたとしても、使っているうちにへこんだり形が変わってきたり、頭がずれるようになってくるものです。また、年齢とともに体格や体形が変わってくることもあります。そのようなときは買い換えのタイミングだと思ってください。起床時に疲れが残ったままと感じたときも、買い換えどきと言えるでしょう。ちなみに買い換える際には、単に前と同じものを選ぶのではなく、現在の自分に合っているかどうかの再チェックも忘れずに。
枕のメンテナンスはいらない?
枕を取り巻く環境は、季節の温度や湿度変化、寝具やパジャマの変化などによって、常に変化しています。なので自分の体格や体形に合わせて、ジャストフィットしているかどうか、適宜チェックすることをおすすめします。オーダーメイドの枕であっても、定期的なメンテナンスが必要です。
いびきの原因も枕が関係するの?
首の前には気道があります。枕の高さが合わず、首の角度が悪ければ気道が圧迫され、呼吸が苦しくなり、いびき(無呼吸症候群)の一因となる場合もあります。もちろん体格などの影響もありますが、枕がジャストフィットしたことでいびきが緩和したという人もいることから考えると、枕の高さはひとつの要因だと言えるでしょう。
寝苦しい夏には、涼感枕を使うべき?
枕から頭がずれて首を冷やしてしまうと、血行不良の原因になる可能性があるので、使用はおすすめしません。平らで頭が沈み込まない固さの枕を選ぶことで、寝返りが促進され、暑い夜でも体温調整がしやすくなります。
小さな子どもには枕は必要ない?
子どもの枕の必要性について、医学的な見解は明らかになっていません。ただ、今までの私の経験では、首の不調を訴えていた小学生が、タオルを重ねたものを枕代わりに使ったところ、寝返りを打ちやすくなり、寝相がよくなって、症状が改善したことがありました。
日中使う枕がある!「首枕」
睡眠ではなく、日中使う枕をご存知ですか? 頭を前に傾けただけで、首は実際の約3倍もの負荷を受けています。その首をサポートし、安定させてくれるのが首枕。負担を軽減し、こりなどの不調を緩和してくれます。タオルで作れるので、ぜひ試してください!