第1回
1日3食しっかり食べていても、実は身体に不足している栄養素…
毎食の改善となると、とても大変ですよね。そこでどうでしょう?
たった1食!楽しく続けられるお弁当ライフから、一緒に未来を変えましょう!
学力も集中力もアップ!!
子どもたちを変えた!奇跡の給食
読了時間:4分
学力も集中力もアップ!!
子どもたちを変えた!奇跡の給食
たどり着いたのは、1食のもたらす力でした…
『1食の摂り方で人の生き方が変わる!』そう熱くお話ししてくださったのは、教育・食育アドバイザーの大塚貢先生。先生は長野県の学校で校長をされていた時、1食のもたらす力について身をもって体感されたといいます。赴任されていた学校では、不登校や非行・犯罪、いじめが多く目も当てられない状態だったそうです。
この状況を何とかして打開したいと、教員の指導や授業改善などを実施。試行錯誤の末にたどり着いたのが、食がもたらす人への影響力でした。当時、生徒たちに行ったアンケートで、約38%が朝食を摂らず、夜はインスタント食品や加工食品という、低い食への意識を確認。しかも、学校給食についても加工食品を含めた肉類などが多いメニュー。そこで大塚先生は『給食』の大改革に踏み切ります。PTA・教育委員会からの反対を受けながらも1食の影響力を訴え続け、約7年かけて給食を変えることに成功しました。
今までの足りない栄養素を考え、米飯を取り入れ、主菜は魚、副菜は野菜中心に。栄養に配慮して果物も取り入れながら、楽しく無理なく食べられるメニューを考えられたそうです。
驚いたことに、体も、心も変わりはじめた!?
ようやく成功した給食の改善。その先には大塚先生の想像をはるかに越える、驚きの効果がありました。給食が改善されてから3ヶ月後、生徒たちに変化が…。非行・犯罪・いじめなどが徐々に少なくなり、授業に率先して参加する生徒が増えてきました。数年後には不登校の生徒はわずか2人、生徒の成績も向上していったといいます。子どもの変化を感じたある親御さんは、給食に倣って家庭の食事を改善し始めたといいます。
たった1食、給食の改善は、子どもたちを変えるだけでなく、子どもを取り巻く環境も変える想像以上の力があったと、大塚先生は誠心誠意お伝えしてくださいました。「いつの時代も、問題の根源は食にあるように思いますね」と大塚先生はいいます。今や先生の取り組みは、三島市(静岡県)や小浜市(福井県)といった他の地域でも、食育改革のお手本になっています。
いかがでしょうか、まずは知ってほしい「1食の大切さ」。3食をがんばらなくても、1食からでも少しの工夫で必要な栄養を補うことができる。次号からは「足りない」を見直し、「摂りたい!」この1食として、誰にでもすぐに始められる、楽しく美味しい“魔法のお弁当”を紹介していきたいと思います。
ひと言で栄養不足といっても、実際にどの栄養が何に効くのか?どう摂ればいいのか?
そこで、日本人が不足しがちな栄養にはどのようなものがあるかをご紹介。国民健康・栄養調査によると、女性ホルモンを制御するカルシウムをはじめ、体を健康に若く美しく保つために必要なビタミンが上位を占めていることに気づかされます。まずは1食を見直すことから。正しい知識を身につけて上手に栄養を摂る。思わずふふふ♪と笑顔がこぼれる。そんな毎日を“魔法のお弁当”が応援します。