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知っトク!?健康スキル

マスク生活で鼻呼吸がおろそかに!?危険な“口呼吸”を改善しよう(1/3)

掲載号 vol.45

ホントは怖い、口呼吸

マスクの着用が“新しい日常”になった今。私たちには、さまざまな変化がありました。呼吸もそのひとつ。気づかないうちに口で呼吸をする人が増えているのだそうです。口でも鼻でもどちらでもよいのでは、と感じるかもしれませんが、実は、さまざまな病気や不調につながってしまうことも!口呼吸は、間違った身体の使い方。病気にならないためにはやはり鼻で呼吸をしなくてはならないのです!

鼻呼吸の原因は舌の位置にあり!?

さまざまな病気は口から始まっている!?

鼻と口、どちらで呼吸をしていますか?恐らく多くの人が「鼻」だと答えると思いますが、今、気づかないうちに口で呼吸をする人が増えているそうです。

「マスクをすると熱がこもって苦しくなりますよね。気温が高い季節はなおさら、口で息をしたくなります。これは血管が多く集まるのどの周りを冷やして、熱を下げようとするためです。犬が大きく口を開けてハァハァと呼吸する【パンティング】も熱を下げるための行動。それと同じ現象なんです」

お話をうかがったのは、『みらいクリニック』院長の今井一彰先生。病気を防ぐには、鼻と口を正しく使うことだと、さまざまなメディアで伝えている先生です。

口呼吸は、間違った身体の使い方です。口で呼吸をするとウイルスがそのまま身体の中に入ってきますから、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。さらに、口が乾燥します。それによって虫歯や歯周病の原因になるプラーク(歯垢)が増えてしまいます。歯周病も血管障害や糖尿病などにつながっていきます。口呼吸くらい……と考えてはいけません」

自分では気づきにくい口呼吸。していないかどうか、チェックする方法があります。

唇が荒れている、のどがひりひりする場合は口呼吸の可能性があります。口呼吸で唇やのどが乾燥しているからだと考えられます。そして大事なのが、舌の位置。口を閉じたとき、舌はどこにありますか? 前歯の裏にある、あるいは、どこにも当たっていない場合は口呼吸になっているかもしれません。舌の本来の位置を確認してみましょう。上の前歯のつけ根に舌の先を当てて、徐々に後方へずらしていきます。そうすると上あごが上に向かってカーブしていきます。上あごのくぼんだ部分(硬口蓋)に、舌全体がぴったりくっついているのが正しい位置。

舌はどこにありますか!?

上あごの硬い部分(硬口蓋)に舌の表面全体がぴったりくっついていれば、舌は正しい位置にあります。舌の先が上の前歯の裏や下の前歯の裏にあると舌の筋肉が弱っていると考えられます

  

あまりに高い位置だからか、驚かれる方が多くいます。それだけ、舌が下がっている人が多いということかもしれません。口呼吸を防ぐために、舌の位置はとても大切です。舌の筋肉が衰え、だらりと下がってしまうと、口の周りの筋肉が重さのある舌を支えきれなくなり、口がぽかんと開いてしまうのです。舌は動かさないと衰えます。会話でも舌を使っていますから、その機会が減っている今、舌の筋肉が衰えやすいと言えます」

  

マスクの息苦しさ、会話の機会の減少によって、増加している口呼吸。ただ、これは今急に増えたというわけではありません。

  

「口呼吸は以前から続く問題です。呼吸は当たり前にできるものなので、鼻を使うことを誰も教えてこなかったことが理由だと私は考えています。お箸を持てるようになるには、ある程度の練習が必要。それと同じように、子どもも大人も口と鼻の使い方を学ぶことが大切だと感じます」

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