水分を控えるだけでは、ダメ…。尿トラブルの改善法
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水分を控えるだけでは、ダメ…。尿トラブルの改善法
そもそもの原因の改善が本当のケアに。
排尿に関するトラブルは、多くが、血管の衰えによる膀胱の老化。目に見えるものではありませんが、おしっこの出方の変化は身体の中も変化しているサインです。 「膀胱に動脈硬化や血流低下があるということは、全身の血管にもそれがあると言えます。大きな病気に進行してしまう前にケアをしたほうがいいでしょう」
おしっこの問題は、まず水分を控えることで対処しようと考えてしまいますが、それは間違い。そもそもの原因を改善しましょう。
「血管をケアするために、ビタミンCやビタミンE、βカロテンやポリフェノールなどの抗酸化物質を摂ること。血圧や血糖値をコントロールすること。高血圧や糖尿病に関係する肥満も解消を。体重を減らすと、尿トラブルが改善する場合もあります」
尿トラブルの改善を目指すには、やはり食事と運動が大切。
「運動は、衰えた膀胱の筋肉を動かすエクササイズがおすすめです(下の図参照)。1日15~30分のウォーキングもよいでしょう。肥満の予防・改善にもなりますし、速足で大股で歩くと、間接的に膀胱をストレッチさせる効果もあります」
膀胱の筋肉をストレッチ!
下腹部を動かすことで、間接的に膀胱の筋肉をストレッチすることができます。
衰えた筋肉を鍛えて、しなやかな膀胱を目指しましょう!
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1 肛門エクササイズ
お尻の穴を5秒間
ぎゅっと締める肛内を内側へ巻き込むような感じで、ぎゅーっと力を入れて5秒。これを10回ほど繰り返す。座ったままでもできるので仕事中、テレビを見ながらでも。
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2 尿道エクササイズ
3~5秒、おしっこをガマントイレに腰掛ける、あるいはトイレの前に立ってからおしっこを3~5秒ガマン。この数秒でも膀胱がストレッチされます。トイレのたびにトライしてみて。
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3 スクワット
足を肩幅まで
開いて立つ膝がつま先より
出ないようにして、お尻を下げる下半身を鍛えられるスクワットも、膀胱のストレッチ効果があります。特に前立腺肥大症の予防に効果的。足腰ももちろん強くなるので、ロコモ対策にもなります。
膀胱の筋肉の柔軟性を高める食品もあります。
「膀胱で作られるガス【一酸化窒素】には膀胱の筋肉に柔軟性を与える作用があります。一酸化窒素の材料となるのはアルギニンとシトルリン。身近な食品に含まれていますので、食事にとり入れるといいでしょう」
変化に気づいたときからケアを。そうすれば、いつか改善を実感したとき、「やっていてよかった!」と心が晴れるはずです。
膀胱をしなやかにする食品を摂る。
一酸化窒素は膀胱に柔軟性をもたらす物質。その材料になる成分は、アルギニンとシトルリン。普段よく食べる食品にも含まれています。バランスよくとり入れましょう。
アルギニンを多く含む食品
- 魚介
- 海老、帆立貝、いわし、鯖、鮭、さざえ、あじなど
- 肉
- 鶏むね、豚ひれ、豚もも、牛もも、ラムなど
- ナッツ類
- ピーナッツ、松の実、アーモンド、カシューナッツ、くるみなど
- 豆類
- 高野豆腐、湯葉、納豆、豆腐、おから、空豆、ひよこ豆など
シトルリンを多く含む食品
- 瓜科の植物
- すいか、メロン、冬瓜、きゅうり、ゴーヤなど
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