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内から外から美容ケア

ダイエットの前に知っておきたい!脂肪はキレイの味方です!(4/5)

掲載号 vol.21

隠れ内臓脂肪にご用心。

肥満は少ないのに、生活習慣病が多い日本人。

太っていると内臓脂肪も多いかといえば、それも一概には言えないよう。 肥満度を数値化したBMI(体重㎏)÷(身長m×身長m)は、健康診断などでもおなじみです。日本肥満学会の判定基準で普通体重と見なされるBMIの数値は、18.5以上25未満。それ以上になると肥満と判定されます。骨格の違いなどを理由に国によっても判断基準は異なり、WHО(世界保健機構)ではBMI25以上が過体重、30以上が肥満に分類されます。 「例えば欧米人は、BMI30以上の人が全人口の約30%もいるとされています。一方、日本人はたった3%。それにもかかわらず、生活習慣病になってしまう人の割合が実は欧米人と変わらないんです」 松澤先生いわく、「これに内臓脂肪が関係している」のだとか。BMIでは内臓脂肪量までは測定できません。仮にBMIで標準と判定されても、実は内臓脂肪が過剰に蓄積しているかもしれないのです。

皮下脂肪は増えても、健康への影響はナシ。

女性の身体は皮下脂肪が多い傾向に。そして皮下脂肪は、蓄積されるのに時間がかかる反面、減りにくいという性質を持っています。見た目の体型に直結するものの、皮下脂肪が健康に直接影響を及ぼすことはあまりありません。 一方、蓄積されやすいのが内臓脂肪。消費されやすい性質がありますが、現代社会では摂取エネルギーが運動量を上回ることが少ないため、消費されないエネルギーがどんどん蓄積されて、過剰な内臓脂肪となってしまうというわけです。

自分で日常的に、メタボチェックを。

それでは結局、内臓脂肪はできるだけ少ないほうがいいということなのでしょうか。 「内臓脂肪にはアディポネクチンの分泌以外にも、身体に必要なエネルギーを肝臓へ送るという、とても重要な役目があります。無くていいというものでは決してありません。問題はそれが適量かどうかです」と、松澤先生。よくないのは、あくまで過剰な蓄積であり、そのために悪玉物質のTNF-αなどが増えること。 そしてこのTNF-αなどの悪玉物質が、メタボリックシンドロームの原因となり、動脈硬化にも影響してくるのです。 変動しやすい内臓脂肪量に意識を向け続けるためには、メタボ検診で行われる腹囲測定を日常的に行うのがいいでしょう。メジャーさえあれば、いつでも気軽に測れるのが腹囲測定の利点です。メタボリックシンドロームの基礎要因となる内臓脂肪型肥満の基準は、男性で85㎝以上、女性なら90㎝以上。これを目安にしながら、内臓脂肪に意識を向けていきましょう。健康的な生活を続けるために必要なのは、ただ単に痩せることではありません。適度な脂肪量をキープして悪玉を減らし、善玉の「アディポネクチン」の多い身体を作りましょう。

メタボリックシンドロームの判定基準 「男性85㎝、女性90㎝」腹囲のなぜ!?

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に加え、高血圧、高血糖、脂質異常という3つの危険因子の中のふたつ以上を併せ持った疾患概念のこと。そして、CTスキャンによる内臓脂肪面積の測定で100㎠を超えると内臓脂肪型肥満と判定されますが、もっと簡単に判定するため、医学的に算出されたのが、腹囲男性85㎝、女性90㎝という基準値。これを超えると100㎡に匹敵する内臓脂肪が蓄積されていると見なされるわけです。ちなみに女性の方が5㎝多いのは皮下脂肪の分が加味されているからです。

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